
アート旅ブログのマチです。
アントウェルペンで一番よかったのがこの王立美術館。計画には入っていなかったけれど、時間が余ったので偶然訪れたことによって、素晴らしい作品に出会えた。こんなことが起きるからアート旅はやみつきになる。
アクセス
インターシティに乗車して、ヘントからは50分、ブリュッセル中央駅からは40分でアントウェルペン中央駅に到着する。
そこからはトラム1,4、10に乗り換え20分ほどで王立美術館へアクセスできる。

最も優美な駅舎(個人的な感想です。)時間があれば、ゆっくり過ごしたかったぁ。

「World Peace」 Yan Shufen 作 駅構内に立派な彫刻もある。アントウェルペンの起源を表している。

ブリュッセル→ヘント→アントウェルペン トライアングル上にベルギーを堪能した。
展覧会


企画展 ”In Your Wildest Dreams Ensor: Beyond Impressioism”
2024年9月28日 訪れたこの日は企画展の初日。楽団のパフォーマンスの賑わいの中、戸惑っていると、美術館スタッフさんが近づいてきて
「今日は素晴らしい企画展の初日。必見の価値があるから、是非チケットを購入して。あなたはラッキーよ。」多分こんな感じの内容だったと思う。
半信半疑でチケットを購入して、常設展から鑑賞し開始。充実のコレクション作品、現代アートまであることに既に感動していた。





9月16日は暦上三日月でないから表題とタブローの関係は不明。ゆえにシュール。


ベルギーを代表するジェイムズ・アンソールの没後75年を記念する特別な企画展。
多彩な表現と作風の多様性をモネやゴッホ、ムンクの作品と対比させて展示していた。
いろんな作家の影響を受けつつ、自分のスタイルを貫いたアンソールの独自性が素晴らしかった。詳細は帰国してから知ったことだけど。





ベルギーオーステンドの出身。マグリット、デルヴォーと並ぶ近代美術の巨匠アンソールはルイーズ・ブルジョワの「ママン」に見守られて、マリアケルケのお墓に眠っている。(大きな蜘蛛「ママン」は六本木にもある。)
近隣観光
☆聖母大聖堂 ルーベンスの代表作3作品があることで有名だけど、日本人なら「フランダースの犬」のネロとパトラッシュと言ったほうが伝わるかも。とにかく優美な大聖堂。


「フランダースに犬」 あまりにも悲しい物語なので、地元民には人気がないとか。







現代アート作品まである。アントウェルペン出身のヤン・ファーブル。彼の作品は金沢21世紀美術館にも常設されている。「雲を測る男」
☆ブラボーの噴水 アントワープの語源を表す彫刻。よく見るとちぎれた手を持ってる。

☆アントワープ現代美術館 MHKA ミッシェル・グランサード設計、大きなロゴのデザインは三木達郎。個性的な作品が多かった印象。




伝統と現代がいきかう素敵な街、アントウェルペンだった。
この後はユーロスターでアムステルダムに戻り、オランダアート探訪の続きへ。
アートっていいなぁ。 今日も心豊かに。