アート旅ブログのマチです。
日本画や仏像は鑑賞する機会が少ないので、初めての訪館となった三井記念美術館。三井本館の7階。
1600年代の山林修行僧円空の仏像を鑑賞した。




展覧会

飛騨高山の山奥千光寺に行くことは難しい。関東で見せてもらえるのはとても有難いと思い訪ねた。
円空は愛知・岐阜を中心に関東・北陸・北海道各地を修行し行脚した。
修行の一貫として制作した仏像は12万体。現存は5000体あまり。

一本の大木を1/4に切って4体を制作する。背中同士を合わせるとそのことがよくわかるそうだ。

木肌にのみ痕を活かした彫刻。顔はおでこと目尻にたくさんの彫り痕があり険しさを表現しているように見える。口角はきゅっと上がって慈悲深さを感じる。

横に広がった鼻も立派。大胆に時には細かいのみで面を彫り、目元などは彫刻刀で鋭い切り込みをいれている。

慈悲と忿怒の相を併せもつ像。斧を大きな両手でしっかりと握っている。円空自身の姿とも言われている。
円空の手法は現代彫刻の舟越桂や棚田康司などに受け継がれているように思う。台座の彫りも見事。
一削入魂。樹木に「樹神」を観て一心に彫る姿を想像する。
忿怒の形相でも口角はきゅっと上がっている。

よく見ると一体一体表情が違う。体の左右のギザギザした切り込みは円空仏の特徴の一つ。法衣の前で手を合わせる様子も見られる。実際は31体である。
円空は歌人でもあり師と仰いだ柿本人麻呂の座像も作品として残している。残念ながら撮影禁止で映像はないが、表情や法衣などとても丁寧に彫り上げた大作だ。
岐阜千光寺の本堂ではどんな風に安置されているのか想像してみる。是非現地で鑑賞したい。

平日のお昼の時間帯でも混んでいたので、会期末はさらに混雑するかもしれない。
会期は3月30日(日)まで。
アクセス


近隣立ち寄り

初めてお参りした神社。



珍しく透明ガラスではない三嶋りつ惠作品。パブリック展示はまわりの建築にとけこんでいる。




東野圭吾「麒麟の翼」の舞台。

いつも素敵な作品を見せてくれるアーティゾン美術館。20代の頃から通っている。
企画展「ゾフィー・トイバー=アルプとジャン・アルプ展」「硲伊之助展」
常設 石橋財団コレクション

戸田建設 アートコンプレックス タカイシイギャラリー京橋
内藤礼 個展 「breath」
内藤礼展では小さな鏡や風船などはかない作品が対に配置されていることが多い。自分の意志から遠ざかろうと無意識に近づく感覚なのか。
よく観察しないと見過ごしてしまう立体作品やドローイング。必然的に「見る」ことを意識する。



白いレールの中に張ってある水に息を吹きかけてその様子を鑑賞する作品。
よく見ると作品リストに記載されている。
ささやかなものたちに敬意を払いたくなる。

近隣グルメ
銘菓「白い恋人」で有名な石屋製菓のカフェ。コレド日本橋テラス内にある。
抹茶スイーツを食べたくなる。
白い恋人ソフトクリームも気になった。次回チャレンジしよう。


戸田建設の1階にあるアートを鑑賞しながらお茶できるベーカリーカフェ。
こんなおしゃれなカフェが増えると嬉しい。


アートっていいなぁ。今日も心豊かに。