安藤忠雄展 VS

安藤忠雄 VS 国内アート
安藤忠雄 VS

アート旅ブログのマチです。

大阪の建築家と言えば安藤忠雄。
アート、建築初心者の時からその名だけは知っていた。
出身地であることから大阪の数多くの建築物・住宅の設計を手掛けている。
最近では設計料を受け取らないこともあるとか。
社会、とりわけ子どもたちに還元しようとする精神が素晴らしい。

建築物

グラングリーン大阪敷地内のうめきた公園に建てられた文化施設VS。
緑豊かな公園の中で景観に影響を及ぼさないように建物の半分は地下に埋められている。地上部分は公園と調和するようにアイビーなどの植栽に覆われている。

安藤忠雄建築の特徴であるコンクリートとガラスでできた2つのキューブを合わせた建造物。
経年変化したかのような建物に這う植栽がとてもよい味を出している。

建物のまわりもモフモフの緑があしらわれている。

外観が魅力的なので時間をかけて鑑賞する。いつものことだけれど入館までに時間がかかる。

展覧会 安藤忠雄展 青春

大阪に生まれ、独学で建築を学んだ安藤忠雄の建築設計活動の軌跡が網羅されている。
既成概念にとらわれない斬新な設計の数々、とても見ごたえがある。
環境再生、震災復興、社会貢献事業にも尽力する姿勢が素晴らしい。

展覧会 4つのエリアに分かれている
〇挑戦の軌跡
〇水の教会 インスタレーション
〇安藤忠雄の現在
〇安藤忠雄の建築

安藤忠雄設計事務所のマケット。

兵庫県立美術館 マケット

南岳山光明寺 マケット
水面に浮かぶ柔らかな光に包まれた木のお堂。
日本の伝統的な建築要素が色濃く感じられるそうだ。
愛媛に赴いた時、コロナ禍で光明寺の見学がかなわなかった。

光の教会 マケット
低予算で教会信者さんの要望を尊重して建てられた傑作。
まだ、訪ねることができていない。

ピューリッツァー美術館 マケット
ピューリッツァー賞で有名な一族の依頼でセントルイスにつくられた現代美術館。
ミニマルアート的な建築。

Dream Chair
安藤忠雄がデザインしたラウンジチェア。彫刻的でミニマルなフォルム。
丸いクッションがかわいい。

水の教会 インスタレーション(四季)
北海道トマム 星のリゾート リゾナーレトマム内にある屋外教会だ。
G線上のアリアが流れる中、見学したことを思い出した。
とても素敵な空間が実寸大で再現されている。四季折々の映像とともに楽しめるインスタレーション。

瀬戸内海 直島の一連のプロジェクト
まだまだ進化中の直島。
フェリーを子ども図書館にリニューアルした安藤忠雄さん。
未来のある子どもたちに投資している。

プンタ・デラ・ドガーナ(イタリア ヴェニス)
サン・マルコ広場対岸の歴史的建造物「海の税関」を現代美術館として再生したもの。
残念ながら対岸まで足をのばさなかった。。
是非、訪ねてみたい。

パリのプルス・デ・コメルスと同じく歴史的レガシーの内部をリニューアルして、再利用する。
さらに魅力を増すように、進化させることができるのが安藤忠雄の真骨頂。

コンクリート打ちっぱなしの館内、どこを撮っても絵になる。

冒頭 設計図に基づいて実際に現場で働く方々、職人さんを労っている安藤忠雄さんの言葉がとても印象的だった。
制作に関わった方々の名前を残している建築もある。記憶によると中之島にある「こども本の森中之島」で関係者のネームプレートを見かけた。
今展覧会でもマケットを作った学生たちの写真や名前が展示してあって、安藤忠雄さんの気遣いを垣間見た。
結局はその人の「内面」が行動に結びつくと実感した展覧会だった。
2025年7月21日まで開催。必見!

マチのイケメン甥っ子は現在建築学科4年生。(いつも会うのが楽しみ)
海外に赴いたりこのような展覧会に足を運んでたくさん刺激を受けて、仕事に結びつけてほしいと切に思う。
全面的に応援している!

屋外

うめきた公園内
ラム・カツィール 「YUMEMITAI」
現代と未来の人々が夢でつながっていることを表現している。
磨かれたステンレスに映るものともつながれる。

兵庫県立美術館にもある青りんご。
サミュエル・ウルマン「青春」の詩から
”青春とは人生のある期間だけではない、心のありようなのだ、一節を引用して。
「目指すのは甘く実った赤いりんごではない、未熟で酸っぱくとも明日への希望に満ち溢れた青いりんごの精神です。」と、安藤忠雄さんは語りかけている。

金子潤 「FULL BLOOM Ⅰ」

金子潤 「FULL BLOOM Ⅱ」
周囲の季節ごとに咲く花々と共鳴するように美しい絵画が彫刻になった作品。

ミュージアムカフェ

展覧会チケットがあると10%引きになる。
うめきた公園を眺めながらお茶するのもよい。

近隣アート

☆PRADA MODE大阪 @うめきた公園

プラダはSANAAの妹島和世とコラボし、大阪・うめきた公園で建築やアートを体験できる施設を開催している。
瀬戸内海の犬島を活性化する取り組み「犬島プロジェクト」の様子が写真や作品のレプリカで見ることができる。
大屋根はSANAAの設計。

佐々木玲奈「みつめるもの」
耳の大きなウサギ。なんでもよく聞こえるように。。

ベアトリア・ミリャーゼス「イエローフラワードリーム」

本物は犬島に設置されている。

大牟田悠介「リバース」

建築やアートの力で島を元気にする長期的なプロジェクトは順調に進んでいるようだ。
地方活性化に貢献している芸術祭も継続できるかが大きなカギになる。
犬島も再訪したいところの一つ。

☆うめきた地区 グラングリーン

いたるところに、緑とアートがある。
再開発は大成功。

アートっていいなぁ。今日も心豊かに。

安藤忠雄の美術館・博物館
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