アート旅ブログのマチです。
今回は五反田駅から10分程の島津山方面へお出かけ。
201ギャラリー
大学見学の前にアート鑑賞。
昨年、友人に教えてもらった201ギャラリー。やっと訪れることができた。
マンションの2階がギャラリーになっている。
Stepping stone
板谷うた 個展
愛知県出身、独学で美術を学び創作活動を始める。
東京での本格的な個展は今回が初めてだということ。

モノクロだった作品にカラーが入り、最近の作品は下地を塗ったキャンパスにアクリル絵の具で花や有機的なモチーフを描くものに変化していっている。
春らしい明るいカラーの組み合わせがとても良い。




初期の作品は顔料インクを使った細密ペン画。

Warmth 熱気、温かさをイメージしているのか。
よく見るといろいろなものが描き込まれている。

「膨」漢字一字のタイトルがぴったりと作品の雰囲気を表している。

てまりに水引があしらわれたような作品。コレクターの方は和室にディスプレイしているそうだ。
確かに和のテイスト。

リボンがかかったように見える。

和のカラーで渋くて落ち着く。

小ぶりの作品は寝室にもマッチする。素敵な空間だ。
ギャラリスト女子が作品の変遷をていねいに教えてくれた。機会があったら、また訪れよう。


うたさんの名刺は初期から最新の作品の図柄で3種類用意されていた。


4月27日まで。
清泉女子大学
母と妹とマチの3人、ご縁があって女子大に招待していただいた。
この日はオープンキャンパス&ガーデンパーティーが行われていて、構内を見学してまわることができた。
見学の前に、つつじの咲き誇る中庭で屋久島で栽培された貴重な新茶をいただきながら、ゆっくりと若者のキャンパスライフを眺める。
フラメンコ、チアリーディングなどのサークルが発表の準備を楽し気にしている。
観察力鋭い妹は人間ウォッチングが得意。私たちに身振りをまじえて解説してくれる。
活躍する若者を応援する気持ちでしばらく中庭でお茶を楽しんだ。
さて、案内してもらって建物見学開始。
この建築は大正時代に島津忠重公爵の邸宅としてイギリス人建築家ジョサイア・コンドルにより設計されたイタリア・ルネッサンス様式の洋館である。1915年竣工。
清泉女子大はこの建物を学びの場として現在活用している。



建設当初からのステンドグラスが奇跡的に現存している。住宅建築作品としての歴史的な価値がある。



洋画家で有名な黒田清輝の指揮の下、館内の設備や調度品が整えられた。
昭和に入り、島津家は第二次世界大戦の苛烈化とともに邸宅を維持することが難しくなり、日本銀行に売却。
邸宅は戦禍を免れた後GHQに接収された。接収解除後は清泉女子大学が日本銀行から邸宅を購入して今に至る。

借景の緑が邸宅の美しさを際立たせる。


慈愛に満ちた被昇天のマリア像。


部屋ごとにキリスト像が置かれている。

どこを見ても絵になる。

学生たちはこの場で講義を受けることができる。
島津邸を設計したジョサイア・コンドルは明治政府に招聘され、片山東熊、辰野金吾など日本人建築家に近代建築の基礎を伝授した。コンドルが設計した建築として、鹿鳴館、お茶の水ニコライ堂、三井一号館などがある。
この建築は清泉女子大学として今も活用されていることが素晴らしい。是非後世に残してもらいたい。

資料館には貴重な当時の関連グッズが展示されている。

カレッジリングやオルゴール。

ステンドグラスもレトロでかわいい。
近隣ランチ
☆7025フランクリン・アベニュー五反田
お店の前には行列ができていて、肉の焼けるいい匂いが漂っていた。

イラストのコックさんがいいなぁ。

食べるべきはハンバーガーとサンドイッチ。

五反田駅に向かう途中の一画が母の生家だそうで懐かしそうに足を止めていた。
何かとご縁のある島津山だ。
その後、引越した御殿山近くの祖母の家によく遊びに行った。マチの幼少期の思い出。
母と妹と思い出話に花が咲いた。

また、家族で出かけよう。
アートっていいなぁ。今日も心豊かに。