アート旅ブログのマチです。
2023年、 2022年の震災復興を支援する気持ちで訪れた奥能登芸術祭。
これで復興にむかえると思った矢先、2024年再度の地震で被害は拡大し未だ復興が進んでいない状況の能登地区。
今回の展覧会では、諦めずに前に進もうとする姿、まわりで応援する方々の活動を鑑賞することができました。
能登とartists展の詳細についてお伝えします。
最後までお付き合いください。
能登とartists


揺れる
高橋稜「あの日みたもの」
テレビ画面をフェルトで覆い、縫いとりをした作品。

金沢在住の高橋さんは実家の神奈川に帰省中に地震の一報を聞きました。
その時の記憶を残すために作品にしました。
丁寧に一針一針、言葉を縫いこんでいます。
高橋稜「What Happy Day!!!」(組織織、フェルティング)
1週間を表す7枚のタペストリーから構成された作品です。一ます一ますは日々の積み重ねを意味します。
カラフルで元気をもらえる素敵な作品です。


芽吹く

高橋治希「伏流水の庭ー能登・黒島地区 海岸隆起の雨」 陶器
高橋治希さんは地震によって隆起した土地に伏流水や雨が流れる様に創世記のような物語のはじまりを感じてこの作品を制作することしたそうです。

細い陶器でできたとても繊細な作品です。
はかなく美しい。シルエットにも注目します。


重ねる


スズプロ 「奥能登曼陀羅」 墨、和紙
震災で傷ついた作品を救うプロジェクト活動。
プロジェクト活動の全容と関わったメンバーについても展示されていました。



一つ一つの行動が震災復興の支えになっていると感じました。

珠洲の風景や記憶を描いています。

この作品は2回被災し、奇跡的に救出され修復することができました。
実際に古民家に設置されていた時の状態を縮小して再現しています。
実際に展示されているところを見たかったです。次の芸術祭で展示されますように。

変わる

山本基「モノクロームー記憶への回廊」
倒壊した家屋から救出された瓦にペイントして作品にしています。
モチーフは奥能登芸術祭に出品した「記憶への回廊」からきています。

山本基「時を纏う」 アクリル、金屏風、
この作品は金沢の民家に保存されていた屏風で、被災を免れたことに感謝して展示しています。



山本基「迷宮」
奥能登芸術祭に出品した「記憶への回廊」のイメージカラー青と白を使った作品。



山本基「たゆたう庭」

奥能登芸術祭に出品した「記憶への回廊」は地震で倒壊してしまいました。
倒壊した作品の素材である塩を使ってアクセサリーを作る試みをしています。
変化を恐れず、受けとめ前に進む活動をしています。

山本優美「わたしのひふはおもたい」 陶器 手彫り
金沢の美大で学んだ山本優美さんは、学生時代に能登の美しさに触れた経験があったところに震災が起こり自分の一部が失われてしまったような衝撃を受け、作品を制作したそうです。
倒れて倒壊した作品を直すことなく、そのまま展示することにしました。

山本優美「わたしのひふはおもたい」 陶器 手彫り
地震は終わりではなく、始まりだととらえています。
能登地方の土を練り込んでいます。

金沢出身の眞壁陸二さんは奥能登芸術祭に参加したことをきっかけに能登を第二の故郷のように感じて作品を制作しています。
震災後は自分の無力さを感じながらも能登の人を元気にする思いで制作を続けています。
眞壁陸二「いつか見た夕景 」
眞壁陸二さんは自然の中の光と影を描き、心象を表しています。

眞壁陸二「光あれ cg sg as 」
金銀銅の泊との取り合わせがスタイリッシュです。

眞壁陸二「interconnect(2枚組) 」


祈る
前本彰子「宝珠神棚シリーズ 極楽水宮」
戦争、自然災害、パンデミック、色んな困難がある中
祈る気持ちをこめてつくられた作品のようです。
石川県出身の前本彰子さんは遠い故郷での震災の速報を聞き、思わず作り始めたのが「青の天使」だったそうです。
人々の祈りの場になるように作品作りをしているそうです。

歩む


モンデンエミコ「刺繡日記」
石川県在住のモンデンエミコさんはテレビで放映される震災の様子を見て、被災された方々が少しでも早く日常がとり戻せるように願いをこめて作品を制作しています。
NPOひいなアクションのメンバーとして定期的に能登に足を運んで、ワークショップなどの活動に関わっています。


スズ 奥能登芸術祭のパスポートにも縫いとっている。

ショップ
たくさんのグッズがある中で、大好きなカニチップスをチョイス。
ほんの少しでも支援になれば。

基本情報


まとめ
この展覧会は今後、兵庫県立美術館へ巡回します。
純粋にアート作品として素晴らしいものばかりです。
復興支援の観点でも、関西方面の方々に是非見ていただきたいと思います。
文化・芸術の力を活かした復興の歩みに合流する企画があります。
☆現地を支える力になる取り組み (復興ボランティア活動)
☆珠洲の未来への歩みを助ける活動
☆現地で応援する (サポーター活動をする 記録活動に参加する)
☆遠くから応援する (ふるさと納税 グッズ購入 寄付協賛で支援)
応援の仕方にもさまざまあるので、自分のできる形で取り組んでいきたいと思います。
まずは、能登へ行こう。
アートっていいなぁ。今日も心豊かに。
