瀬戸内国際芸術祭 直島

ベネッセ ミュージアム 国内アート
ベネッセ ミュージアム

アート旅ブログのマチです。
再び島に渡ることを計画したマチ。
瀬戸内国際芸術祭に参戦するのは2回目になる。
コロナが明けてインバウンドの来日で賑わっているので2か所のみ訪ねることにした。

瀬戸内国際芸術祭

岡山に投宿していたので宇野港からのアクセスを選択。
港から芸術祭は始まっている。
左下:小沢敦志「終点の先へ」サイクリストをオマージュしている。
右上:高速船「あさひ」
500人収容できる高速船も満員で積み残しがでると聞いていたので、宇野駅からダッシュで高速船のチケット売り場に直行する。乗船してから約20分。あっという間に到着。
この日はあいにく曇りがちのお天気。

宇野港の作品
淀川テクニック「宇野のチヌ/宇野コチヌ」
コチヌは滑り台になっている。作品で遊べるって最高だ。
子どもたちがいなかったら、滑りたかったなぁ。
海の漂流物で飾られている。

直島新美術館

今回は電動自転車ではなく、島内を走るバスで移動した。
宮浦港からのバスも乗り切れない可能性があるので気が抜けない。
タイミングよく芸術祭特急号に乗車できた。
1回乗車200円。現金、交通系IC、クレジットカード決済可。

目的地の直島新美術館へ。
コンクリート打ちっ放しのアプローチから気分が高まる。
設計は直島で多くの建築設計を担う安藤忠雄。
直島新美術館は10番目の施設になる。2025年5月に開館したばかり。

光の取り入れ方も秀逸。

☆展覧会 開館記念展示「原点から未来へ」
アジアのアーティストたちの様々なメッセージを体感する展覧会になっている。
左上:下道基行、ジェフリー・リム「漂流家族」
左下、右:ヘリ・ドノ「ヘリ・ドノ論の冒険旅行」「空から降る天使」
インドネシアの近現代史などが反映された大作。
政治・社会への鋭い風刺が特徴的な作家だ。
天井からつるされた魚雷を抱えた天使象の影が戦闘機に見える。

左上:ヘリ・ドノ&インディゲリラ「人類の自覚:中心への旅」
人間の様々な日常の活動が描かれている。
左下、右:パナパン・ヨドマニー「アフターマス」
仏教的な宇宙観と近代科学、変化、進展、破壊を考察する巨大な壁画・彫刻インスタレーション。
ベネッセ賞を受賞している。迫力満点。

1階から地下1階へ。
ソ・ドホ「Hub/s 直島、ソウル、NY、ホーシャム、ロンドン、ベルリン」
作家自身が暮らしてきた世界各地の家、アトリエの玄関や廊下などを布を用いて再現している。
長期展示作品として最大級のものになる。
スイッチ、ドアのとってなど細部を鑑賞するのが楽しい。カラフルな布でできた立体作品は初めて鑑賞した。

さらに、地下2階へ。
Chim↑Pom from Smappa!Group「スウィート・ボックス(輸送中)」「みらいを描く」
東京のスクラップ&ビルドをテーマにしたプロジェクトの一環。
ビル解体を見据えた移送構想のもと、アスファルトや建築廃材などを輸送する状態を展示している。
展示ケースの乱反射がChim↑Pomっぽい。

村上隆「洛中洛外図岩佐又兵衛 rip」
洛中洛外図屏風・舟木本を参照した13mの大作。
カイカイ、キキら村上隆のキャラクターが京都の町を闊歩している。
よく見ると、銭屋坊主の目線の先に福武氏の姿が。。
(発見が難しくて、スタッフさんに教えてもらう。)

蔡國強「ヘッド・オン」「渦」「イリュージョンⅡ」
99体の狼の群れが全力で走り、ガラスの壁にぶつかる大型インスタレーション。
ベルリンの壁と同じ高さのガラス壁は見えないが確かに存在するイデオロギーや文化の隔たりを表している。
「渦」は狼が走る様子は力強く決意を感じさせる。

狼の表情が何ともいえない。

作品に近づいて鑑賞できるので迫力満点で、迫ってくるものがある。

☆ミュージアムカフェ「&カフェ」アンドカフェ。
10時30分オープン。
オープン直後はとても混みあうようで席を確保することを優先してオーダーするとよいそうだ。
店内もアート作品が展示されているので、作品を眺めながらゆっくり過ごしたい。
オープン直後から外国のお客さんで賑わっていた。

ベネッセミュージアム

時間が限られているので、次なる目的地ベネッセミュージアムへ。
3回目の訪問になる。そのうちの1回はコンセプト通り美術館に泊まってアート鑑賞をした。
夜の美術館はまた格別だ。
こちらも設計は安藤忠雄。
右中:ジャコメッティの彫刻。
それにしても細い。見えるままに造ったらこうなったとは。
ジャコメッティの見えたままを聞いてみたい。

入館していきなり
ブルース・ナウマン「100生きて死ぬ」
半分点灯、もう半分点灯、全点灯。
〇〇AND LIVE 〇〇AND DIE 人間の感情や行動のワードがランダムに点灯する。
カラフルなネオンが美しいこと。
何度見ても感動する。
自分はいくつ経験しているだろう。
来るたびにじっくり向き合いたい作品だ。

左下、右上:ヤニス・クリネス「無題」
アートツアーで今作誕生の話を聞いた。
直島の方から提供された陶器、流木、着物などを鉛でぐるぐる海苔巻きのようにまいて重ねた作品だそうだ。
作家と島の方々の共同作品。作品設置当初は天井まで積まれていたが、今では作品そのものの重みで天井から隙間が空いている。
鑑賞者は経年変化する作品を味わう。
右下:イヴ・クライン「青のヴィーナス」美しい青。

左上:ジョナサン・ポロフスキー「3人のおしゃべりする人」
宿泊者から訴えで、夜は音が消されるそう。
誰もいないところでも「チェック、チェック。。。」となり続けるのが不気味でいいのになぁ~。
人の感覚はそれぞれ。
左中:安田侃「天秘」彫刻の上でくつろげる。安田先生から許可がでているのだな。
人柄がでている。夏場のひんやりした感触は最高だ。
左下:リチャード・ロング「瀬戸内海の流木の円」
右中:ジョージ・シーガル「オリエンタル・ウーマン」

ジェニー・ホルツァー「You Are Trapped on the Earth So You Will Explode」
地球に閉じ込められているから、爆発するでしょう。

左上:ラウシェンバーグ「ラン・オフ」
左中:バスキア「グアグア」
左下:リチャード・ロング「十五夜の石の円」
右上:大竹伸朗「シップヤードワークス船底と穴」
右中:須田悦弘「雑草」気を付けないと見落としてしまう程小さくひっそり置かれている。

夕刻の瀬戸内海 片目が優しく見つめているように感じる。「また、来ます。」
日本国内で一番好きな場所瀬戸内。父の生まれ育った地でもあるからそう感じるのか。

直島ランチ

つつじ荘の中にある「直島食堂」へ。
シラス丼定食。せとポン付き。
せとポンを飲み干した後は実までいただく。
ミカンというよりグレープフルーツのような味だった。
半分以上外国人のお客さんだったような気がする。
ジェームス・タレルに似た外国人を発見。よく見ると、タレル氏より若かった。
おひげをたくわえた姿が素敵だった。

余裕をもって行動したので帰りの高速船にも無事に乗船できた。
(本当は宮浦港近くの「ミカヅキコーヒー」に寄って店員さんと会話したかったなぁ。)
やっぱり芸術祭は侮れない。

アートっていいなぁ。今日も心豊かに。

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