アート旅ブログのマチです。
茨城県天心記念五浦美術館を訪ねる予習も兼ねて、茨城ゆかりの作家作品を鑑賞するために茨城県近代美術館に立ち寄りました。
最近見直されている各美術館所蔵のコレクション作品の魅力を改めて感じました。
茨城県近代美術館の企画展、常設展、基本情報、アクセスなどをお伝えします。
茨城県近代美術館
建築として
駅南通りからのアプローチから見える姿に堂々たる風格を感じます。
設計は日本モダニスムの巨匠吉村順三によります。
千波湖畔に位置し、銅版の屋根と茶色の自然石を用いた外壁が特徴的です。


上部にはさりげなくステンドグラスが施されています。

エントランスや展示室には、天窓から柔らかな自然光が差しこむ設計になっています。
天窓に枠がつけられていてそのデザインもアクセントに。

階段の手すり部分は縦の線が強調されて素敵な意匠が見られます。
床の幾何学模様のタイルもおしゃれ。

企画展 藤田嗣治 絵画と写真
エコール・ド・パリの作家として世界的に活躍した藤田嗣治の展覧会です。
パリの街並み、少女、猫、裸婦の絵画が有名ですが、写真も撮影し数多く残していました。
今展では絵画と合わせて、セルフポートレートなどの写真も公開されていました。
残念ながら、撮影ができなかったので、美術館に足を運んで鑑賞してほしいと思います。
2026年4月12日までの会期です。


藤田嗣治の展覧会については、軽井沢安東美術館でも鑑賞してきましたのでそちらもご覧ください。
軽井沢アート Part2 安東美術館
常設展
<日本の近代美術と茨城の作家たち 春>
日本と西洋の近代美術作品をテーマにそって展示しています。
カミーユ・ピサロ「グラットコックの丘からの眺め」
「もねとその仲間たち」展に出品されたもの。
モネ、シスレーなどフランス印象派の作品とともに展示されました。

アルフレッド・シスレー「葦の川辺-夕日」
大気や風、光の効果に注目した印象派の画家です。
シスレーの描く空が好きです。

モーリス・ブラマンク「花」
鮮やかな色彩が魅力的な野獣派(フォービスム)の画家です。
赤、黄、白の対比がよいなぁ。

中村彝「多胡実敏氏像」
独自の写実スタイルを追求した画家です。
モノクロの写真を元に描いています。バックの模様が柔らかい印象を与えています。

中村彝「静物」
フォービスムの影響があるのか、鮮やかな色彩が印象的です。
体調が思わしくないときは室内で静物画を描くことが多かったようです。

中村彝「花」
写実的な描き方から少し離れた大胆なタッチで描いている。
関東大震災後の作品。


那波多目功一「寂光」
風景やはなをモチーフに幻想的な画風を展開している作家さんです。
光の表現と水へのリフレクションがとても美しい。

脇田和「サンバを歌う」

清宮質文「夜明け」
ガラス板に油彩絵具などで描かれた作品です。
制作時と鑑賞時では左右が反転して、裏から鑑賞するとになります。
独特な透明感が作品の魅力です。

土谷武「蝶Ⅲーa」
紙、石、木などを素材に生き物や風景を抽象的な立体作品にして造詣している作家さんです。

服部正一郎「花と俑」
水郷、筑波、奥久慈などの風景を多く描き後進育成にも尽力した作家さんです。

三岸好太郎「花」
昭和7,8年頃好んで背景を塗りつぶし、花瓶に花を生けた色とりどりの花をモチーフにして描いていました。
生き生きとした躍動感が感じられる作品です。
作家としても、人としても魅力のある方です。
個人的にとても好きな作家さんです。

黒田清輝「風景」
フランスでラファエル・コランに師事し、日本に帰国してからは藝大の教授となって後進の指導に当たった作家です。

春を感じさせる洋画、日本画を堪能しました。
とても充実したコレクション作品を所蔵していることが伝わってきました。
館内彫刻
ロダン「カレーの市民」

オシップ・ザッキン「恵みの木」

この他、ジャコモ・マンズーやチャドウィックの素晴らしい彫刻もロビー展示されています。
1階のミュージアムショップ。

茨城県立近代美術館 基本情報


☆企画展の鑑賞料金は展示ごとに変わります。
茨城県立近代美術館 アクセス


まとめ
アート鑑賞を本格的に始めてしばらく経ってから、常設展の魅力にはまりました。
美術館ごとの自慢のコレクション作品は質が高く、素晴らしい作品がたくさんあることに気づいたからです。
関東方面だけでなく、地方の県立、市立美術館の常設展をこれからも追いかけていこうと思います。
茨城県近代美術館でもその実力を実感しました。
アートっていいなぁ。今日も心豊かに。

