アート旅ブログのマチです。

何十年か前に友だちの結婚式に参列するために訪れた熊本。熊本城しか見学していないのでほぼ初めてという気持ちで観光した。
まずは美術館。事前のリサーチで企画展などはないことは知っての訪問。雨に一層色を濃くするレンガ造りの外観が見えてきた。
建築
熊本県立美術館に入ってすぐに目に入るのは高い天井。お菓子のワッフルに似ていることからワッフルスラブと呼ばれている。青で彩色された天井に円筒形の照明が建築家前川國男の特徴をよく表している。

エントランスホールの壁は有明海の夕陽をイメージしている。オレンジのグラデーションが美しい。

縦長の窓もアクセントになっている。中と外をつなぐように工夫されている。

床のタイルは色や形が少しずつ違い65種類のタイルが使われている。


板目の入った大きなコンクリートの柱が美術館を支えている。
美術館に通ううちに建築物にも興味をもつようになった。素敵な空間が非日常を演出してくれる。
建築家前川國男、世界三大建築家のひとりル・コルビジェの教えを受けて日本のモダニズム建築の旗手として活躍した。
青森県弘前には前川建築がたくさん存在している。
関東では東京文化会館、東京都美術館、国立国会図書館など枚挙にいとまがない。
重厚で細部にこだわりを感じさせる素晴らしい作品群。
館内彫刻

遠くからもそれとわかる美しいフォルム。



掛川の資生堂アートハウスには、大きな馬の彫刻がある。




彫刻家4人が四季を担当した。<春>舟越保武 <夏>柳原義達
<秋>佐藤忠良 <冬>本郷新


地下には装飾古墳室もある。
鑑賞時間は1時間。鑑賞料は無料。(展示がない期間のため)
立体彫刻も豊富で魅力的な公共の美術館だ。
ミュージアムカフェ


ペンダントライトがおしゃれなカフェ。
アクセス



時間がちょうど良かったので私はバスで移動した。
近隣観光
熊本県立美術館の裏手にある熊本博物館。建築設計は黒川紀章。名古屋市美術館などと雰囲気は似ている。
「未来へつなぐ熊本の記憶」というテーマで4100点を展示している。
ファミリーの来館が多くプラネタリウムも上映されていた。
10分間鑑賞はしたものの、私は美術館派だと実感してしまった。



建築もアート。素敵な空間にいるだけで幸せな気持ちになる。
アートっていいなぁ。今日も心豊かに。