アート旅ブログのマチです!
須田ちゃん。親しみをこめてそう呼んでいる。初めての出会いは直島ベネッセミュージアムの片隅に置かれた雑草だった。よーーく見ないと見過ごしてしまう程、さりげなくひっそりと設置された葉っぱは木彫りで本物そっくりに彩色されていた。虫食いの穴も精巧に再現されている様に感動してしまったことを覚えている。須田ちゃん、とても控えめな方だ。


建築

設計は昭和期に和風住宅を手がけた代表的建築家白井晟一。静岡県立芹沢銈介美術館や麻布台にあるノアビルも設計している。松濤美術館の館内も素晴らしい。一眼レフを片手に写真を撮る男子ふたりは建築も目当てだったみたい。



展示


主な展示室は地下1階と2階。1階エントランスにはコインロッカーがありその中にも作品が。枝をあえて木彫りで作る意図を須田ちゃんに聞いてみたい。設置場所の発想がスゴイ。


壁の上から下方向に花びらが散るインスタレーション作品。空間ごと鑑賞する。

細長いこの陳列ケースは山梨県立美術館からの寄託されている。




木彫りとは思えない。思わず接写。ライティングにもこだわっている須田ちゃん。影も美しい。



骨董品の補作のオーダーにも応じて、鞍、榊、角を制作する須田先生。
![雑草 [金] 須田悦弘](https://arttabi-blog.com/wp-content/uploads/2025/01/IMG_E7222-1024x768.jpg)
珍しく”金”の雑草。丸窓の外に置いてある作品。
来場者は入口で渡される展示マップを片手に見逃さないように1点1点作品をたどる。小さな植物たちを見つけた時の様子がとても微笑ましい。展示マップには載っていない隠しネタも用意されていて、館内をくまなく探すことになる。私は最後の一つが見つからずスタッフさんに教えてもらった。この素敵な展示は高校生、60歳以上のシニアは半額、渋谷区民は金曜日無料になる。

須田先生、大人気。図録は完売でした。
アクセス

近隣ランチ
ガレットリア 松濤



行列ができていたので、今回は断念。次回の松濤界隈アートで立ち寄りたいな。後ろ髪をひかれながら、渋谷駅へ。おなかがすいた。
アートっていいなぁ。今日も心豊かに。