堀江栞個展と 湯につかり写真鑑賞

国内アート

アート旅ブログのマチです。

今年初めに訪ねた第一生命ビル、北ギャラリーで拝見した堀江栞さんの作品。

とても印象深くもう一度見たいと思っていたところ、√Kコンテンポラリーで個展が開催されている情報をSNSでゲット。

早速市ヶ谷のギャラリーに行ってきました。

堀江栞さんの個展と銭湯 「電気湯」での齋藤陽道さんの写真展示の様子をお伝えします。

最後までお付き合いください。

√Kコンテンポラリー

閑静な住宅街のマンションの一角が会場です。

少し通り過ぎて戻るマチ。

ちょうどギャラリストさんがいて案内してくださいました。

わたしを数える Ⅱ

”わたしを数える”

たくさんの「わたし」が、
無慈悲に消されようとしている。
わたしはわたしを数える。
そして、あなたの「わたし」も数える。
たくさんの「わたし」を、
わたしは決して手放さない。

堀江栞

(展覧会 キャプションより引用)

「後ろ手の未来」シリーズ

初めて観た時から、人物の表情にくぎ付けになってしまった。

真顔で遠くを見つめる目、軽く閉じられた口元。

この少女の歩んで来た道、感じてきたことは何だろうと、考えさせられる。

アイテムは動物のぬいぐるみ。

それもかなり使いこまれている。

肌のいろの重なり、表面の凹凸、眼の描きかたから伝わってくるものがある。

丁寧に一本一本描かれる髪の毛など、細部まで神経をいきわたらせて描かれている。

どのあなたも受け止めるよ、という堀江さんの思いが感じられる。

「かさぶた」シリーズ

滲んだ水彩の表情が悲しいような、切ないような。

「輪郭」シリーズ

ギャラリーの雰囲気もとても素敵でゆっくり時間をかけて鑑賞しました。

2階部分へ。

レセプションなどが行われるカウンターまわり。

足元のクリスタルのガラスは足置き?

素敵すぎる!帰り際にスタッフさんに尋ねると、有名な作家さんがデザインしたわけではなさそう。

う~ん、新素材研究所の仕事かと思ってしまった。

1階から2階への吹き抜け空間も贅沢。

「かさぶた」シリーズ

色の重なりが魅力的。

この作品、うちにお迎えしたい!と、思ってみていたら、どなたかの先約がありました。

そうだよね、味のある素敵な作品。

部屋に飾るのにもいいサイズ。

「明くる日」シリーズ

まっすぐに伸びた茎、立派に咲いた花。

堂々とした姿は人間のように見える。

堀江さんは人も植物も命あるものを同等に捉えているのかもしれない。

人物だけでなく、身に着けているものにも歴史や思いがある気がしてきます。

優しくすっぽりとこの少女の足を支えて包むくつ。

一つ一つに愛情を感じます。

堀江栞さん
1992年フランス生まれで、藝大付属高校から多摩美に進み日本でアート活動を展開しています。
アートフェア東京2015に加島美術から出展し、2022年VOCA展では佳作賞も受賞している作家さんです。

もの静かで優しい雰囲気の堀江栞さん。

北ギャラリーでお会いした時の印象。

堀江さん自身、そして周りのいる方を大切にしながら創作活動を続けていることが作品から伝わってきます。

とても好きな作家さんです。

個展は10月10日まででした。

次の展覧会を楽しみにします。

いつか、作品をお迎えできますように。

前回の堀江栞さんの展覧会「わたしを数える」も素敵でした。

パク・ソビン 展

「The Birth of Mir」

韓国アーティスト、パク・ソビンさんの日本での初個展。

浮石寺に伝わる説話と「龍」の形象に着想を得て制作をしています。

地下の閉ざされた空間にとてもマッチした作品だなぁというのが最初の印象。

月夜の海に女性が囚われているような感じがする作品。

メインビジュアルになっています。

鉛筆で描き出す曲線が怪しくなまめかしくなんともいえぬ雰囲気を醸しだしています。

また一つ素敵なギャラリーを発見しました。

アート探訪はやめられない。

アクセス

市ヶ谷駅から徒歩5分ほどの住宅街の一角です。

電気湯

京成電鉄に乗り、滅多に足を踏み入れない下町エリアへ。

スカイツリーが大きく近い。

今日は銭湯でアートです。

京成曳舟駅、初めて下車。

駅から歩くこと5分。

15時10分、開店時間過ぎに向かうと、銭湯の前には既に10台以上の自転車が並んでいる。

電気湯は墨田区曳舟で100年以上続く老舗の銭湯。

早速、墨田区の地元の方に混ぜていただくことに。

下駄箱の上に手描き作品発見。

湯につかり、写真に沈む 齋藤陽道

ギャラリーを経営しているお友だちが教えてくれた作家さん、齋藤陽道さん。

マチは今年の春から手話を習っていて、ろうのアーティストさんに関心をもったこともあって訪ねてみました。

齋藤さんは熊本在住でこの日は銭湯ではお目にかかれませんでした。

残念。

震災復興応援もしたいし、熊本まで行かなくちゃ。

お風呂の洗い場や湯舟の近くに何点か写真が展示されていて、お風呂に入りながらリラックスして鑑賞するスタイル。

とても斬新な展示でした。

作品は「神話」シリーズから、水、光、子どもをめぐる作品です。

衣服だけでなく「構え」も脱いで写真と向き合う時間。

写真の光景は身体感覚と静かに交じり合う。

湯舟の上に展示されていた少女の横顔シルエットの写真がとても印象的でした。

もう一度見てみたいなぁ。

東京の銭湯 (ぴあMOOK)

電気湯 アクセス

電気湯

京成曳舟駅から徒歩5分。

まとめ

齋藤陽道さん インスタ齋藤陽道

写真家としても活動だけでなく、障害者プロレス「ドッグレッグス」に所属。

『異なり記念日』など執筆活動、NHK子ども向け番組の作詞を担当するなど多方面で活躍されているアーティストです。

現在は全国各地の働くろう者を追う『働くろう者を訪ねて』というプロジェクトを進めている最中とか。

とても興味深くこれから注目していきたい作家さんです。

こんな出会いがあるのもアートの素晴らしさだと、実感する今日です。

アートっていいなぁ。今日も心豊かに。

【中古】異なり記念日 /医学書院/齋藤陽道(単行本)

タイトルとURLをコピーしました