アート旅ブログのマチです。
大阪アートの日。この日の最後の立ち寄り地は現代アートのギャラリー。
建築物
グラングリーン大阪VS 安藤忠雄展で見かけたペンシル型の建築。
上部コンクリートひさしの上の部分が特徴的だ。
館内もすっきりとシンプルな作りでどんな作品でも映えると思う。

ギャラリーのコンセプトは「芸術が奏でる感性の波長が、ひとつの音のように人々の心に響き、新たな文化の波を生み出す」
日本とアジアを橋渡ししたいとギャラリストは語っていた。
ギャラリーのアイコンも洗練されている。

展示
Sein und Zeit 存在が立ち上がるとき、時間が始まる。
持田総章 個展

持田総章 1934年東京生まれ、大阪を拠点に50年以上活動してきた作家で、「人間の存在が、世界や物質にどう意味を与えるのか」がテーマ。
素材と空間へのアプローチがどのように展開してきたかを立体で表現している。

中央の作品は地球儀がはずれて枠だけの状態になっている。
地球はすでにここのある、というメッセージを表している。
深い青は空気や記憶、精神の深層と結びついている。
靴や階段は人の移動や痕跡、空気との関係性を物語る記号として使われている。

最上階の空間。スクリーンを下すと外とつながる。



顔のように見えるけど、椅子が埋め込まれている。
繰り返し使われるモチーフのひとつ。


フェルトに焼き印で模様をつけている。
「焼き印の痕跡は誰かがそこに居たという記録であり、空気に意味を与える行為だ。」と、作家は考えている。


モチーフの飛行機は夢や希望、戦争の記憶といった、両義的な象徴として使われている。


90歳を超えて、なお精力的に創作活動を続ける姿勢が素晴らしい。
ギャラリーの空間にもとてもマッチしていて素敵な展覧会だった。
ギャラリスト女子の解説も深みを与えてくれた。
「イチオンコンテンポラリー」建築とともに作品鑑賞を楽しめるギャラリーだ。
アクセス


アートっていいなぁ。今日も心豊かに。
