アート旅ブログのマチです。
満を持して、大阪・関西万博へ。
4月当初はチケットが高いのと度重なる不手際を指摘されていたので訪れる気持ちは5%ぐらいだった。
ところが、建設業界の友人から「チケットあげるからいっておいでよ。建築としてみるとなかなか見ごたえがあるはずだよ。」と、背中を押してもらい来訪を決断。
いつも的確なアドバイスをしてくれる友人がいる。
ありがたいことだ。お友だちありがとう。

万博準備
行くとなったら、まず準備。
☆大阪・関西万博アプリをいれる。
2か月前を過ぎていたので、一つ目の優先権は使えず、
〇1週間前予約で「海のパビリオン」12:10~
〇当日入場して10分後予約で「日本館」17:00~をゲット。
油断して、3日前空き枠先着予約をのがしてしまった。
2か月前に計画すれば、4つのパビリオン予約が取れる。
予約なしで並んで入館したのが、フランス館とサウジアラビア館。
☆交通手段
スマートEXアプリで新幹線の往復指定券を取る。
チケットレス割引と変更不可チケットの割引を使用。日程が決まっているなら便利で安い。
☆ホテル
旅好きには最近のホテル料金高騰は悩みの種。
「夢洲、大阪市内を避けて、近郊にずらしてホテルを予約するとよい。」旅の達人からのアドバイスで、今回は堺駅周辺で予約した。1泊シングル7000~8000円ほど。
近郊の町の中でもなぜ堺?
☆万博までのアクセス
ホテルを堺駅周辺にした理由は
堺駅から万博会場西ゲートに直行するシャトルバスが出ていてアクセスがスムーズだから。
KANSAIMaaSアプリをダウンロードして、往復シャトルバスを予約した。

東ゲートの大混雑は6月中旬時点でもまだ解消していなかった。
断然、西ゲートがおすすめだ。平日の朝並んだのは20分。20分後には入場していた。
並ぶのも端のセキュリティレーンがおすすめ、入場者を捌ききれなくなると、さらに端のレーンがあく可能性があるからだ。
マチも端っこ作戦でかなり早くゲートを通過できた。
☆その他の準備
〇紙の会場図
すでに言われていることだけど、紙の万博地図は必ず持参するほうがよい。スマホは全体を映すと小さくなってしまう。マチ世代には厳しい。(紙の万博地図は購入はできる。)
〇帽子・日傘
大屋根や一部の休憩所しか日陰はないので、日よけ対策必須。
〇軽食・飲み物
水筒やタンブラー持参もいいけど、給水所も長蛇の列。行列していないなら給水所でよいけれど。
行列が苦手なマチは販売機で購入した。
(販売機はたくさんある。スタッフに近くの販売機を聞くと教えてくれる。)
〇上着
薄手のものでいいから一枚あるといい。パビリオン内はところによりエアコンかなりが効いている。
*折り畳みの簡易いすを持参している人もいた。荷物になるから便利とは言えないかも。。
フランス館
急ぎ足で向かうのは作戦通り、西ゲート近くの「フランス館」
大屋根の下まで行列していたけれど、スタッフさんに聞くと、「15~20分で入場できる。」とのこと。
予想通りで鑑賞を即決。


金色に輝くリボン上の階段がおしゃれ。
簾のように上からつるされているいくつもの棒が幕のようにパビリオンを覆っている。

フランスパビリオンのテーマは「愛の賛歌」

タペストリー「森にたたずむヤックルとアシタカ」
手前の彫刻はノートルダム寺院の火災で奇跡的に無事だった「キマイラ像」
もののけ姫の一場面を描いている。


ヴィトンのトランクの上にロダンの彫刻が置かれている。

85個のトランクのディスプレイ。一つひとつのトランクの中にモノづくりの過程の映像がある。
ルイヴィトンと建築家・重松象平とのコラボ。

ヴィトンのトランクで作られた巨大な地球儀。
映し出されるCGは映像クリエーターの真鍋大度が演出している。

左手と右手のアッサンブラージュ。

パリのポンピドゥーセンター屋上で踊るダンサーの動画。
美しい。

ロダン作 「分かち合う手」

ワイン造りの映像が流れる空間。ブドウのオブジェが美しい。

フランス国旗を象徴するトリコロールのドレス。

日本人建築家妹島和世の作品「レディ ディオール」

圧巻、400点もの白いトワル(仮縫いサンプル)が天井高くディスプレイされている。
手仕事の尊さを伝えるがごとく。


こちらも日本人デザイナー吉岡徳仁作「メダリオン チェア」
輝いている。誇らしい気持ちになる。

広島の厳島神社とフランスのモン・サンミッシェル。

パビリオンを出た所にも彫刻がある。

フランス館はLVMHモアヘネシーがメインパートナーとして協賛し、ルイヴィトン、ディオールが常設展示されている万博内でも大型のパビリオンだ。
フランスと日本のコラボレーションも見どころのひとつになっている。
とても楽しめた。
滑り出し順調。
フランス館からスタートしたので、東ゲート周りを鑑賞することにした。

その他のパビリオン
☆アメリカパビリオン



長蛇の列で入館は諦め、ファサードだけの鑑賞。
木造の外観が特徴的な三角形の建物2つと並行に、キューブが置かれている。
テクノロジー、教育、文化などの分野のリーダーシップを紹介しているようだ。
大型の画面に大自然が映し出されている。
☆フィリピンパビリオン

フィリピンの職人が織りなした外観。18の地域を代表する200以上の手織物が使われている。
フィリピンの自然、文化を紹介しているようだ。

☆アイルランドパビリオン

アイルランド産の木材を含む環境にやさしい資材を用いて作られている。
日本とも共通する工芸精神の伝統を表しているようだ。
金の輪っかがかっこいい。
☆電力館
外観はボロノイ構造(平面上の複数の点を基準にそれぞれの点に近い領域を区切った図)のたまご型をしている。
エネルギーの可能性で未来を切り開くことがテーマ。

☆NTTパビリオン
「時空を旅するパビリオン」
距離を超えて互いの存在を感じ合うことがテーマ。
建物の外を囲むシートは、来場者の笑顔に反応して揺れる仕組みのなっている。


万博アート

金氏徹平「Hard Boild Daydream」
身の回りのものをスケール、価値、意味、用途から解放しつなぎ合わせている。

檜皮一彦「HIWADROME」
自身も移動に用いる車いすが使われている。
バランスをとっているところが凄い。

奈良祐希「Prayer Vessel」陶芸と建築の融合。ステンレス製。

鴻池朋子 サクヤオオカミ プロジェクト 「オオカミベンチ」
このベンチは万博終了後、世界各地に無償で貸し出される。
アートを必要としているところへ作品がでかけていく発想。アートがもつエネルギー循環を目指す。
芸術祭でもおなじみの鴻池さん、発想が素晴らしい。
子どもたちが楽しそうに座っていたのが印象的。


次回、万博Part2へ。大阪・関西万博Part2 海のパビリオン
アートっていいなぁ。今日も心豊かに。
