大阪万博 Part3  サウジアラビア館

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アート旅ブログのマチです。

大阪・関西万博 Part1 フランスパビリオン
大阪・関西万博 Part2 海のパビリオン の続きを。

大阪・関西万博午後の部に入っても 鑑賞はまだまだ続く。
9時15分に入場して、入れたパビリオンは昼過ぎの時点で2つ。
予約なしで入った「フランスパビリオン」と事前予約に当たった「海のパビリオン」。
17時55分のシャトルバスの時間までどう過ごすか。
大屋根リングの下でランチをしながら、作戦を練る。
ランチ難民になることを避けるために、飲み物とパンを事前に買っておいた。
ちょっとした食べ物を買ったり、レストランに入ったりするだけでも行列に並ぶことになるので、体力温存のために準備が大事。
経験者の方のブログなどがとても役にたった。

さて、17時に入館できる「日本館」の予約時間まで3時間、気になっていた「サウジアラビア館」に挑戦することにした。

サウジアラビア館

ある程度観たいものを観た後だったので少し並んでもいいかなと、大屋根リングの下までのびる列の最後尾につく。
お年寄りや子どもたちもみんな並んでいる。折り畳み式の椅子を使ったり日傘を差しながら工夫はしているというものの、1時間はつらい。
どうか見ごたえのあるパビリオンでありますように。
他のパビリオンから出てきた老夫婦が「大したことなかったね。並ぶほどではないですよ。」って教えてあげたい。と、つぶやきが聞こえてきたしまった。さもありなん。
これも万博。
並びながらスマホの充電をしたり、次の作戦を考えたり時間を有効活用。
それにしても、写真を撮りまくってすぐに充電が減ってしまう。

「サウジアラビア館」
建築設計は、ノーマン・フォスター。
国の魅力を伝える場として、町や都市を探訪する体験を想起させることを意図している。
迷路のような路地を探索する空間構想がとても魅力的だ。
サウジアラビア産の植物が植えられている前庭を通り進んでいく。

建物の外壁にはリヤド石が使われている。
高級感があってテンションが上がる。風が通りやすい構造になっているので時折涼しい風が吹く。
入ってすぐの広場では音楽が奏でられ、スパイスなどの紹介がある。

いくつかの展示室があって、それぞれ重厚な木製の自動扉がある。

アートの展示

アラビヤ文字の紹介のコーナー。
全くわからないけれど、美しい。

展示室同士のつなぎ目もおしゃれで絵になる。

音楽のコーナー。
生演奏が何分か続く。

この他、サンゴの保護プロジェクト、有名スポーツ選手、2030年リアド万博について紹介されていた。

サウジアラビアコーヒーも1杯700円で飲める。(デーツ付き)
レストランも併設されていて人気があるようだった。

サウジアラビアの文化が学べるパビリオン、オススメです。

日本館

ギリギリの時間に予約が取れたので、少し速足での見学。
国産の杉材のCLT(直交集成板)を構造の内外壁に使用している。斜めに並べられた杉材が放射状に配されていて、デコレーションケーキのよう。
円環状の構造はいのちのリレーを体現している。
「いのち輝く未来社会のデザイン」がテーマ。

入口で少し待つ。パビリオン内の人数を調整して円滑に鑑賞できるようにしている。

ごみを発酵させるタンクで躍動する微生物。
「光のガーデン」

ごみが分解されて水や熱、電気になる様子がわかる。
様々な物質やエネルギーに大変身。
プラスチックが微生物によって分解される。

もふもふの緑。

麹菌の違いをデザインで表している。

火星の石。一人一回撮影OK。

万博
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藻の紹介。

グリーンがまぶしい無数の水槽。
藻たちのすみか。

タンパク質や栄養価が高いものや藻の仲間を紹介。
様々な藻のキティちゃん。
個性をもつ藻たち。32種類のハローキティがお出迎え。

いのちみなぎる藻のカーテン。
やさしい光に包まれた空間にはりめぐらされたチューブで無数の藻が成長中。
藻って凄い。

シャトルバスの時間がきたので、残念ながら退散。
もう少しじっくり見たかった。日本館見応え十分。

この後、東エリアの日本館からシャトルバスの乗り場のある西ゲートまで最短距離を辿って走り抜けるマチ。最後に役立つのは万博でもグーグルマップだった。
(地図が大体頭に入っていたから不便でなかったけれど、時々通り抜けられない道もあるので、要注意。)
判断に困ったら近くのスタッフに聞くのがよいと思う。
迷っている時間がもったいない。

大屋根リング

建設当初から大問題の大屋根リング。
建築設計は会場デザインプロデューサーでもある藤本壮介によるもの。
観た感想。とにかく圧巻!万博のシンボル全長約2キロ。
建設費用や今度の活用方法などに批判はあるけれど、万博の来場者は大いに喜んでいる。
マチもそのひとり。

下から見上げると木の組み方がよくわかる。
伝統的な貫(ぬき)結合に現代の工法を加えている。

緩やかな曲線を描く様子が美しい。

まずは一段上がってみる。エスカレーターかエレベーターかで上がるのがよい。
一段上がっただけでも、相当な高さだ。約12m 外側の高さは約20m
リングはゼネコン3社の合作。
北東工区大林組、南東工区清水建設、西工区竹中工務店。
各社で貫の接合方法が異なるそうだ。
友人は今もゼネコンで働いている。日本のインフラに貢献しているのが素晴らしい。

スロープを辿ってさらに外周を歩く。1周約2キロ。30分のウォーキング。
涼しくなるので夜が良いと思う。何といっても夜景がよいらしい。

大屋根から観た景色。
昼間のリングを満喫。

植栽が施された「セルビア館」が見える。

その他のパビリオン

☆ウズベキスタンパビリオン
「知識の庭」がテーマ。
ウズベキスタンの庭園は文化の交流、内省、社交の拠点となってきた。
パビリオンは三角形のトゥマールの形だそう。
入口の土塀は淡路島の職人さん作。
ウズベキスタンの60%は30歳以下という若い国。日本と正反対。

☆セルビアパビリオン
「浮遊する森」がテーマ。
ベオグラードの中心部にあるユニークな自然豊かな島に着想を得ている。
内部は遊びをテーマにした展示だそう。
ケバブやヨーグルトサラダもおいしそうだ。
セルビアは2027年の万博開催地になっている。

建物の間の植栽がとても良い。

☆コモンズC
空いているといるという噂を耳にして訪れたコモンズ。
午後になると暑くて疲れてもくるので、椅子と涼も求めて人が殺到していた。
遠足の子どもたちも。
友人おすすめのウクライナに入ろうと思ったのに行列。諦めたマチです。
スロベロニア共和国にだけ入館した。

ウォールアート
ミャクミャクと脈々。

☆Better Co Being いのちの響き
宮田裕章プロデュースのパビリオン。
万博会場中央にある「静けさの森」の一角にある。
屋根も壁もないパビリオン。建築の役割を再定義することを意図している。
森と境界線を引くことなく、森と響き合うとこがテーマだ。
SANAAが設計したこの空間は既成概念を取り払っている。
来場者は数人のグループを組み、その日、その時間に集まった一期一会のつながりで体験していく。

赤い糸の簾のような作品は、塩田千春「言葉の丘」
この詩的空間で「共に生きること」を考えるきっかけ作りをしている。

このパビリオンでは「人と未来の共鳴」のテーマで音声によるインスタレーションもある。
宮島達男「Counter Voice Network Expo 2025」
今パビリオンの共同キュレーターは長谷川裕子。

人気のパビリオンなので予約がとりずらい。体験できなくて残念だった。

☆アゼルバイジャンパビリオン
文化の多様性やつながりを重視している。
来訪者は「七つの美」の旅に誘われる。
意匠はザハ・ハディド事務所が担当。
幾何学的で細かい曲線の重なり、奥行きが美しい。

☆モナコパビリオン
テーマは「Take Care of Wonder」
環境問題に目を向けている。
3階にワインバーがあるようだ。

☆タイパビリオン
タイの知恵に根差した「スマイル」がコンセプト。
タイ現地の東屋のデザインでタイで大事にされている「象」のイメージも重ねている。

☆スペインパビリオン
パビリオンの建築要素は「海、太陽」
シンボルは、スペインの地理、文化、人生観を表している。
階段広場が立派。

☆ガスパビリオン
最高高さ18mの三角形断面が特徴的な建築。
日建設計、斬新なデザイン。

万博アート

☆静けさの森
森の中のアート。
円柱状の空間に植物が生い茂っている。ケーキを4等分したような形で、切れ目の通路に進むと両面に鏡が配置されている。それによって、自分や植物、空が映り込むインフィニティ空間を楽しむ。
レアンドロ・エルリッヒ「Infiniti Garden」 
アルゼンチンの作家。金沢21世紀美術館のスイミングプールが有名だ。

トマス・サラセーノ「The Hidden Plant Community」
雲や鳥の巣のようなオブジェをワイヤを使って浮かばせている作品。
命の多様性がテーマ。
森の中のベンチで休憩するととても気持ちが良かった。

お友だちのおかげで日本開催の万博を体験することができた。
全て見るには3日間は必要だ。
準備がしっかりできていれば、効率よくパビリオンの中に入れる。
夏場は熱中症のリスクがあるので、午後から閉館までの時間を使って楽しむのもよいと思う。
アートととして楽しむ万博を満喫。

アートっていいなぁ。今日も心豊かに。

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