アート旅ブログのマチです。
東京アート、気になっていた高輪方面へ。
コロナ禍2020年に山手線新駅「高輪ゲートウェイ」を見てから二回目の訪問。
カラフルなアート作品が展示されたことをSNSで知って訪れる機会を待っていた。
高輪ゲートウェイ
隈研吾設計「高輪ゲートウェイ」
白い大きな屋根は折り紙から発想して日本らしさを表現している。省エネ、環境への配慮も考えられた建築だ。

高輪ゲートシティとして
品川と田町の間の旧車両基地を再開発している。今はまだ途中の段階で完成は2026年。

☆エマニュエル・ムホー「100色の道」
巣鴨信用金庫の設計でも有名な日本在住フランス建築家。
東京の色と街並みが織りなすレイヤーに着想を得ている。
大胆な色づかいが人を惹きつける。
パブリックスペースに色どりを与えている。
この日も子どもたちが水と戯れて楽しむ姿が見られた。

「100本の道」は100色の線で作られたインスタレーションだ。
幾重にも重なる線、100色のグラデーションがわくわくした気持ちにさせてくれる。
1本1本に2025年から100年先の時間の流れが刻まれている。
100色で彩色された線。
眺める角度によって数字が表れたり消えたりするのを楽しむ。

内側から見るとまた違った見え方をする。


生まれたての赤ちゃんがこのアートの行く末を見守っていくことになるのかな。
☆ブルーボトルコーヒー 高輪カフェ
「ニューマン高輪」の二階にあるかなり開放的なカフェ。
広々していて快適である。
設計に携わったのはIIN(アイイン)。ゲートをテーマにしているようだ。
曲線の美しい天井と壁、一体感がとても良い。
丁寧にハンドドリップしたコーヒーが美味しい。快適な空間でつい長居してしまう。



窓が大きくて開放感が半端ない。
内部は靴を脱いでくつろぎたくなる空間。

隣接するホテルの開業は来年か?


複合施設の中では、お祭りやイベントが開催されていた。
ランチは屋台のハンガーグ丼をいただいた。
万博でお披露目予定だった「空飛ぶ車」も。

来年の高輪シティ完成が楽しみだ。
銀座ギャラリー
☆グッチ銀座ギャラリー
世田谷美術館の横尾忠則展を見逃したので見ることができてよかった。
グッチさんありがとう。
ブランド物には縁がないマチ。それなのに素敵な作品を鑑賞されてもらえることにいつも感謝している。
「横尾忠則 未完の自画像ー私への旅」
自画像や家族の肖像画をふくめた作品20点以上を展示。

御年89歳の横尾さん。型にはまらず、自分の感性のおもむくまま制作していることが素晴らしいと実感した。
独特な筆使いで表現する人物の表情が優しげで絶妙に雰囲気をとらえている。
グラフィックの時代よりも今の描き方がお気に入り。

1970年の大阪万博での「せんい館」が再現されている。
まさに建設途中の様子が完成というか未完のままの状態が作品というか。
当時は非難の的だったようだけれど、ある意味斬新で最先端をいっている作品を作ったことになると思う。


奥様と横尾さん。



瀬戸内豊島の横尾忠則美術品にある作品を思い出した。


ライフワークであるY路シリーズ。


貴重な作品、インスタレーションを鑑賞することができた。
精力的に作品制作をしている横尾さん、スゴイ!
☆和光東京・銀座
地階が杉本博司・榊田倫之(新素材研究所)によって新しく生まれ変わった。
「時の舞台」をコンセプトに文化の交流の場になることを目指して進化している。
杉本氏は和光を「和の光」ととらえたようだ。


夏らしい美しい切子がディスプレイされている。

床の素材や植栽も空間にマッチしている。

杉本氏揮毫の写真作品。

☆シャネルネクサスホール
ブランドショップのアート展示はとても魅力的だ。
今回は写真作品。


作家プシュパマラはインドのベンガルールを拠点に多様な分野で活動している。
彫刻家として活動を開始して現在はフォトパフォーマンスの創作を行っている。

フォトロマンスという分野で女性の物語を描いている。

色彩や写真の雰囲気がエドワード・ホッパーを想像させる。
「ファントムレディORキスメット」
街中で物語のショットを撮影している。
一枚一枚の作品が単独でも鑑賞できる。

明暗対比がくっきり。
☆ポーラアネックス
ホセ・パルラ「Home Away from Home」
マイアミ出身の作家。プエルトリコ・キューバと多様な文化に囲まれて育った経歴がある。
世界中を移動して出会った都市や多様な表現をもとに作品を制作している。
日の丸

カラフルなオールオーバー。

ランダムな線に独創性を感じる。
六本木NUKAGA GALLERYとコラボしている。
センスが光る。いつも斬新で刺激的な作品を見せてくれるギャラリーだ。



☆HIGASHIYA GINZA 和菓子
ポーラ銀座の二階の和菓子屋さん。
季節の生菓子とお茶を楽しめる。厳選した茶葉をこだわりの茶器でいただくコンセプト。
この日はランチをした直後だったので、パス。次回ゆっくりお茶したい。


アートっていいなぁ。今日も心豊かに。
