時代のプリズム @国立新美術館

椿昇 国内アート
椿昇

アート旅ブログのマチです。
東京現代のプレミアとして、美術館の展覧会を鑑賞できる。
今回はその特典を使って国立新美術館で開催されている「時代のプリズム」へ。
インビテーションをくれたお友だちに感謝。

いつ見てもカッコイイ黒川紀章設計 国立新美術館。ここが黒川紀章設計最後の美術館である。
テーマは波のようにうねったガラスのカーテンウォール。優美な曲線に魅了される。
高さ22mの壁面が160mにわたって続く。
隣接する青山霊園、青山公園の緑地との連続性も考えられている。

内部は直線。

展覧会

「時代のプリズム」
時代時代のアートの潮流がわかる展示になっている。

左中:クリスト 「アンブレラ」
「梱包」という独自のスタイルで妻とともに活動をしていたランドアート作家さん。
左下:椿昇 「エステティック・ボリューション」
アートと社会の関係を問い直す作品を発表している。横浜トリエンナーレや瀬戸内芸術祭にも作品を出品している。
右上:村上隆 「ランドセルプロジェクト」
クジラ、アザラシなどの希少動物の皮でできている。
もともとランドセルは戦時下で子どもたちが素早く動けるように導入されたもの。可愛いイメージのランドセルにモラルや正義、現実との確執をかぶせてしまおうと思った、と作家は語っている。
右中下:柳幸典 「ザ ワールド フラッグ アント ファーム」
透明なプラスチックの中に砂を入れ、その中で蟻を飼育し断片的な蟻の巣を見る作品。
一つひとつのの国旗は繋がっている。見る人によって世界の分断、つながりなど様々にとれる。

左:中原浩大 「レゴ」 石、木、石膏などを使って作品を制作している。
今作はレゴで有機的生命体のような作品を作りあげている。子どもの頃の夢を叶えているようだ。
右上:大竹伸朗 「網膜」
ポラロイドフィルムに残る光の痕跡を引き延ばし透明なウレタンを何層にも塗った作品。
物質的感がすごい。

左上:会田誠 「美しき旗」
右上下:福田美蘭 「陶器」「静物」
スペインの作家スルバランの油彩<陶器のある静物>の古典的構図をデジタルで意表をつく絵画空間に置き換えた。

左上:大岩オスカール 「古代美術館」


ミュージアムショップもおしゃれ。
建物を覆うカーテンウォールと展示室の間にあるアトリウムが特徴的。
1階から天井までの150mの吹き抜けも開放感にあふれ、光を取り込んでいる。

左:ウェグナー 「SHELL CHAIR」
コスト面、技術面から製品化が見送られてきた幻の傑作。カール・ハンセン社が製品化した。
成層積層合板によるシェル構造の美しい椅子。革張りのクッション付きの座面が心地よい。
右上:細野弘通 「RIN Chair」
鳥の巣の形状がデザインソースとされている。シンプルな形がおしゃれ。残念ながら、現在廃番。
レストランの椅子も北欧の作家ヤコブセン作。
展覧会以外の見所も満載な美術館、カメラ片手の外国人にも遭遇。美へのあこがれは世界共通。

ミュージアムレストラン

☆ブラッスリー ポール・ボキューズミュゼ
美術館の3階にあるレストラン。自然光が差す開放的な雰囲気の店内でフレンチをいただける。
展覧会を見る前にランチするなんて素敵だ。

☆サロン・ド・テロンド 
巨大な逆円錐の最上部で美味しいお茶、ケーキがいただけるカフェ。美術館の2階。

☆カフェテリア カレ
気軽にお茶、食事ができていつもにぎわっている1階のカフェ。

アクセス

HPより引用

近隣アート

時間があったので、足を伸ばして六本木アート。ピラミデへ。

☆ペロタン東京
NIKKI MALOOF「ASPECTS OF DAILY LIFE」
目に見えるものの向こう側にある何かを暗示しているそうだ。
よく見ると美しい自然の美の中にも見えてくるものがあり、ドキッとする。

STEPH HUANG 「WHEN AN ENCOUNTER TAKES PLACE」
物質性の詩人として知られているファン。可塑性のある素材で作品を制作している。
遊び心を感じる。よく見るとユーモラスなスマイル。

☆WAKO WORKS OF ART」
フィオナ・タン 「失われた時間」
天井からつるされた7枚のガラスによるインスタレーション。
淡い色合いのガラスが儚くとても美しい。
暦や時の数え方が地球が太陽の周りを回る周期と一致していないことから、失われた時間がうまれたことに着目して制作している。
ガラスにはローマ、アムステルダム、ロンドン、アラスカ、東京、モスクワ、アテネの失われた時間が刻まれている。
1室に1作品だけという贅沢な展示。
作品の魅力を最大限に引き出している。

和光オーナーには、軽井沢ヒリター・ラウム美術館を訪ねた際によくしていただいた。
お礼を告げることができてよかった。
マチブログ 軽井沢アート Part1 リヒター・ラウム 参照ください。
この日のレセプションは時間の関係でお邪魔できなかったけれど、また寄らせてもらおう。

☆ケンジタキギャラリー
横内賢太郎 「Fabric of Perception」
今展では、人物をモチーフとした新作絵画が展示されている。
布を支持体として滲みや混色によって表れる色彩やかたちが境界を越えて新しいものを作り出す試みをしている。よくみると仏像のような人物のような姿が見えてくる。

☆KOTORO NUKAGA
「Ensemble #2」
左下:小林万里子 テキスタイル作品に惹かれた。
織る、染める、編む、刺すといったテキスタイル技法を用いて、多様な素材を組み合わせていく方法で作品を制作している。折り重なった質感に温かみを感じる。
素敵な作品にめぐりあえた。

そのたびに素晴らしい作品にめぐりあえる。アート探訪はやめられない。

アートっていいなぁ。今日も心豊かに。

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