アート旅ブログのマチです。
韓国アート旅2日目。
韓国アート旅 ミュージアムSAN Part1の続き。
ミュージアムSAN 本館
本館でも、アントニー・ゴームリーは続く。
「ORBIT FIELDⅡ」
広い展示スペースに複数のアルミニウムリングを交差させて独特の空間を作りあげている。壁や床天井に接するものもありダイナミックにリングを配置している。
鑑賞者は張り巡らされたリングの中を自分で通る道を探りながら歩いていく。
空間を体感することができる作品。
描かれるランダムな線が美しい。


「LIMINAL FIELD」
中間領域とも言えるか。
7体の立体作品は泡のような円を組み合わせて人体を形づくっている。
空間がどこから始まりどこで終わるかという問いを投げかけているように思う。
色んな角度から見る。影も人の存在の一部。


「DRAWINGS AND PRINTS」
紙の作品はゴームリー40年のキャリアを通じて制作されたもの。
身体と建物、質量と空間の関係、触覚と視覚の関係をテーマに作品を制作し探求しているようだ。
この展覧会のテーマは物理的な空間と想像する空間が重なり合うこと。
作品は空間を占有するのではなく、作品はその場を「活性化」するものと、ゴームリーは語っている。
空間や建築と身体の関係に関心をもって制作を続けているゴームリー。
これからも注目いていきたい。

本館内。安藤忠雄設計の神髄がここかしこに見られる。
視線の高さに入ったスリット。
自然光の明るさをもたらしてくれる。

90度ではなく、鋭角に作られたコーナー。

アクリル板をしきりに使い、空間の広がりを感じさせる。
奥行き好きにはたまらない~。

「Communication Tower」 ナム・ジュン・パイク
テレビは発信する人、受け取る側の人のコミュニケーションの一つで、この作品はコミュニケーションが多様に拡大していることを表しているようだ。
塔のような守護神のような存在。

1室の1作品という贅沢な展示。

「ペーパーギャラリー」
ペーパーギャラリーの前身のハンソル紙博物館の宝物や工芸品、研究関連資料などが展示されている。
紙漉きのワークショップにも参加できるようだ。

「TADAO ANDO コーナー」
ミュージアムSANの設計図などを見ることができる。

「The Space of Light」
ミュージアムSAN内 2つ目の瞑想館。
コンクリートで仕切られた通路を進んだ先に正方形の館がある。
「プラトン立法」をモチーフにしたコンクリート建築の中に入ると天井に十字架の切り込みが見える。
光の教会の天井版。
美しく、言葉がでない。
しばらくその場から動けなかった。

安藤忠雄の原点が具現化されている。
気を付けておかないと、ただの壁だと思って素通りしてしまう。
後から来た方は入室したにも関わらず1秒で去っていった。感覚は人それぞれ。

記念に購入したミュージアムSANトートバッグ。
安藤忠雄氏のサイン入り。

帰りは事前に予約しておいたタクシーに乗って万鐘駅へ。KTXに乗車してソウルに無事帰還。
ミュージアムSAN 4時間30分の鑑賞、ランドスケープも含めて素晴らしかった。
最初は諦めモードだったけれど、訪ねることができて本当に良かった。
ミュージアムSANへのアクセスは、マチブログ 韓国アート旅 ミュージアムSAN Part1に詳しく記載してあるので、是非参照を。
遠出してでも行く価値のある素敵な美術館。
ホワイトストーンギャラリー
早めにソウルに帰ってきたので、リサーチしておいたホワイトストーンギャラリーへ。
隈研吾氏内装プロデュース。
左下:ギャラリーの前には大きな熊さんオブジェ。
右上:ギャラリー内階段もホワイトで統一されている。

右上:Kisho Kakutani 「Curtain #34」
川の風景に一部覆われた様子が描かれている。本当に布がかかっているように見えるのだから、素晴らしい技術。お買い上げされていた。

左下:Aruta Suop 「Tough guy」 ウサギのモチーフは立体作品にもなっている。

左:奈良美智 作品 浮世絵風。
右上:草間彌生 かぼちゃシリーズ
右中:Haiyun Jung 「Room of Prejudice(01)」

企画展示
HENRIK ULDALEN 「LOST/FOUND」
韓国系ノルウェー表現主義の人物画作家で、ロンドンを拠点に活動している。
作品の中に、不条理、寂しさ、疎外感、不安などを表現している。
右上:女性の顔を様々な手法で描いている。

抽象的なカラー作品。広々とした開放的な展示室も作品の魅力を増すのに一役かっている。

銀座のホワイトストーンギャラリーで教えてもらったソウル支店。
有名作家から新進気鋭の作家までセンスの光る作品をたくさん見せてもらった。
☆アクセス
地下鉄4号線 会賢駅(フェヒョン)から徒歩10分ほど。
明洞グルメ
旅のランチは簡単なものになってしまうので、夕食はしっかり食べるマチ。
ホテルのすぐ近くに手頃なお店を発見。
☆韓国料理 タッカンマリ
看板を見てわかるように日本語に対応している。
店員さんも日本語が話せるのでオーダーに困ることがない。そして、とてもフレンドリー。

この日食べたかったのがチジミとプルコギ。
激辛が苦手なので、ジャガイモのチジミにキムチや謎の油揚げ甘辛煮をトッピングして食べる。
辛さを調整できるのでとてもよい。プルコギもマイルドな味で美味しくいただいた。
キムチなど小皿にのってくるおつまみ的なものは無料。
オーダーが入ると「タラタタッタターン」とファンファーレが鳴り、活気があって楽しいお店だ。
おひとり様でも気軽に入れるところもよかった。
韓国の中心地、明洞にしては値段もリーズナブル。オススメです!

2日目も大満足。
旅に送り出してくれる家族に感謝して。。。
アートっていいなぁ。今日も心豊かに。
