あなたと私、そして 世界のすべての人たち アルフレド・ジャー展

国内アート

アート旅ブログのマチです。

初見のアーティスト アルフレド・ジャーの展覧会に行ってきました。
前情報は全くない状態で臨みました。
初めてみる作品ばかりなのでわくわくどきどきして いざ、初台へ。
アルフレド・ジャー作品の魅力、オペラシティ アートギャラリーのコレクション作品、オペラシティ アートギャラリーの基本情報も合わせてお伝えします。
最後までどうぞお付き合いください。

東京オペラシティ アート ギャラリー

京王線初台駅に直結しているから天候に左右されず訪れることができる東京オペラシティ。
快適な環境でのアート鑑賞を気に入っています。
建築設計は清澄白河の東京都現代美術館も設計している柳澤孝彦。
オペラシティは隣接されている新国立劇場との複合施設で、お昼時は近隣のオフィスの方の憩いの場にもなっています。
その空間が結構好きです。

ジョナサン・ポロフスキー「シンギングマン」巨大な立体作品がお出迎え。

エスカーを上がるといよいよアートギャラリーが見えてきます。

展覧会 あなたと私、そして 世界のすべての人たち

アルフレド・ジャーは1956年 チリ サンディエゴに生まれで建築と映像制作を学んだ後、1982年に渡米してNYを拠点に活動した作家です。

誰かを糾弾するのではなく、世界を検証する詩的なモデルを作り出すージャーの制作に対するこの態度は、戦禍や不平といった悲劇をはじめ、日常の諸問題に直面する私たちに静かに、力強く訴えかけます。(アルフレド・ジャー 展覧会パンフレットからの引用)

「今は火だ」(左の立体作品)
消火器とオレンジに彩色された地球儀。
「火」は植民地主義や国家権力、不平などが複雑に絡み合う歴史の下でくすぶり続ける世界の隠喩になっています。

ジャーは道徳的な問いを投げかけけています。


「彼らにも考えがある」(右の作品)
作曲家ジョン・ケージに生誕100周年を記念して制作された作品。
演説文へのオマージュになっています。

『私たちは口をつぐんで沈黙し、他の人々が何を考えているかを学ぶ機会を持つべきなのだ』
(ケージの語りかけ より)

そういう観点が欠如しているが故、争いや齟齬がうまれるのかもしれない。
自分の身に置きかえて考えてみようと、思わせてくれます。
相手の話を黙って聞く、できそうでできていないかもしれない。

「アメリカのためのロゴ」
サインや広告の言語を用いて「ネーミング」の力を問う作品です。
タイムズスウエアで上映さえた電子ビルボード作品に基づいています。

複数の国が共存する「アメリカ」の多様性を回復させようという試みです。

「マジシャン」
カラー透明フィルムを収めたライトボックスの構成で一人の人物を浮かび上がらせています。
偽情報や陰謀論、視覚情報の操作の元となる「マジカルシンキング」を表しているのか。

「1973年9月11日(黒)」
この日を境に以降の全ての日づけは「11」と印字されている。

チリ軍事クーデターの1年後に制作された作品で追悼を意味しています。

この作品が再び注目されるようになったのは、2001年9月11日以降のことです。
チリのクーデター、アメリカ同時多発テロ、二つの暴力の歴史を忘れないように。

「あなたと私、そして世界のすべての人たち」
鏡は観る者の姿を投影し、透明な立体はその向こう側を見通す視野を開き、重ねられたガラスは記憶や知覚の層を想起させます。

正にコンセプチュアルアート。

「アメリカ合衆国へようこそ(タイム)」
2018年の「タイム」誌の表紙。
当時のアメリカ大統領トランプがアメリカ、メキシコ国境で家族と離れて泣きじゃくる少女と向き合う姿が写されています。

家族分離政策の残酷さを象徴しています。

「ゴールド・ イン・ ザ・ モーニング」
セーラ・ペラーダ金鉱を撮影した写真です。
ライトボックスは発光面を壁に向けて設置されていて、鑑賞者は直接その映像を見ることはできません。

鑑賞者は覗き込んで作品を見ることになります。この鏡はより広い文化的状況も映し出しています。

ボックスと作品の間に「マジカル・スペース」がうまれ、見ることは見られることだ気づくしかけになっています。
初めての作品に少しとまどいながら鑑賞しました。

「エウロバ」
燃えるようなオレンジい色の6つのライトボックスと額装ミラーでできた作品が一直線に配置されています。
オレンジの輝きを放つライトボックスは1990年初めに旧ユーゴスラビアで勃発したボスニア紛争の最中、都市を覆った炎のイメージです。

互いを支え合う身体、狭い空間に押し込まれた移民たち、戦火に焼かれる風景なのが背面に映し出されています。

ライトボックスの裏を覗き込まなければならないことで、そこに映し出されるものにより関心が引きつけられる思いがします。

ジャーの言葉
「光とは、私たちが<見ること学ぶ>ための言語である。」
とても深いアート作品です。

「サウンド・オブ・サイレンス」 ビデオ作品
南アフリカ出身でイギリス系移民の子孫であるケヴィン・カーターは1993年、報道写真家として飢餓と内戦で混乱するスーダンに入国して「ハゲタカと少女」を撮影しました。
(のちにピューリツァー賞を受賞します)

この写真がニューヨークタイムズに掲載されると、なぜ少女を助けなかったのか、論争が巻き起こりました。
倫理の問いは写真家だけでなく、「私たちが撮らせた」ものであることに気づかせれます。

それぞれの立場で問題に対峙していくことが大切だと実感しました。
日本語バージョンは緑、英語バージョンほ赤のサイネージが表示され入室が制御されます。
とても衝撃的な作品でした。

「明日は明日の陽が昇る」
今展のために制作された新作です。
日の丸の上に星条旗が光っています。

上部と下部、支配と隷属、照射と反射ーそのあいだに空間を光で分かつ緊張感がうまれ絶妙な均衡が保たれています。
日本とアメリカのこれからの関係を考える作品になっています。

「ヒロシマ、ヒロシマ」
ヒロシマ賞受賞を記念した広島県立現代美術館の個展で制作された作品です。

空気、音、不在によって構成された記憶碑であり、展示空間を変容させるインスタレーションです。

原爆ドームの上から地上に垂直に降下していく空撮動画によって鑑賞者が原爆の「眼」になるように導かれます。
歴史を繰り返さないように、追悼の気持ちもこめて鑑賞しました。

アルフレド・ジャー

「写真はとるものではない。つくるものだ。」
75センチに裁断されたポスターを同じ高さに積み上げたシンプルで完全な立方体は、彫刻の一部となった印刷物を来場者が一枚ずつ持ち帰るたびに美術館スタッフによって補充されます。

鑑賞者参加型の作品です。

かなり大きいのでお持ち帰りは断念しました。

「写真はとるものではない。つくるものだ。」はアンセル・アダムスの言葉です。
写真とは、世界を中立的に映し出す窓ではなく、それを改めて想像させる構築的な場であることを示しています。

ひとつひとつの作品にコンセプトがこめられていて、鑑賞者が受けとめ考えるきっかけづくりをしてくれています。

初見のアルフレド・ジャー展覧会。
貴重な鑑賞でした。

オペラシティ アート ギャラリー コレクション展

オペラシティ アートギャラリーはコレクション作品も充実しています。

赤塚裕二「Two-10601」
よく見ると向かい合ったふたり。
微妙な距離で何を思うのかなぁ。

野見山暁治「夏の終わり」「遠い風景」
抽象画の代表作。

中西夏之「白、緑より白く」
芸術祭で初めて出会った作家さん。
白、緑、紫が印象的です。

蓜島伸彦「Snow-white Penguins」
ペンギンの向きに注目する。
ペンギンってフォルムが笑いを誘う。
個人的にはとても親しみを覚える生き物です。

難波田史男「無題」
難波田龍起氏のご子息。
軽やかで楽し気な抽象画です。

難波田龍起展 についてはこちらをご覧ください。

有元利夫「花火のある部屋」
友だちに連れて行ってもらった銀座の画廊で見たのが初めてだったと記憶しています。
とっても高額な作品であることに驚きました。
今ではわかる気がします。

難波田史男「空の祭り」「無題」

色の選び方と組み合わせがよいと思います。

白石由子「Ripple」
この色彩はマーク・ロスコを想起させます。

堂本右美「Untiled」
力強い抽象画。

李禹焔「風より」
踊るような動きがいいです。

鄭相和(チョン・サンファ)「無題」
剥がすことと埋めるという独特の手法を用いてキャンパスを奥行きと抑制のある空間に変換する作家さんです。

松谷武判「雫」
具体美術で活躍した作家さん。吉原治良に師事しビニール接着剤を用いたレリーフ状の作品を制作していました。

村井正誠「黒い人」
かつてのアトリエで奥様が守り続ける作品のアーカイブを見せていただいたことを思い出しました。
鮮やかな色彩と伸びやかな形を組み合わせた抽象画が特徴的だけれど、今作は黒一色。

若手作家を紹介する展覧会シリーズ プロジェクトN
Nとは難波田龍起氏のイニシャルからとられたものです。

1990年代は若手作家が作品を発表する場が限られていたので、その場を提供するために文化功労者の年金をあてて若手作家を支援してほしいという難波田龍起氏の思いから開催されるようになりました。

岩崎奏波 作品
家、鳥、草、花などのモチーフを繰り返し描いている作家さんです。
命の循環をテーマにしている。

展覧会 基本情報

HPより引用

オペラシティ アート ギャラリー アクセス

☆電車
京王新線「初台駅」直結徒歩2分。

☆京王バス
渋64 渋63 渋66 「オペラシティ」下車
宿45 宿41 「幡ヶ谷不動尊」下車

☆アートギャラリーの出てすぐのところにミュージアムショップもあります。

まとめ

現代アートを通して、多方面から考えさせられる展覧会でした。
鑑賞者によって思いは様々だと思います。

是非、展覧会会場で観て肌で感じてほしいと切に思います。

素晴らしい作品を作り出すアルフレド・ジャー。
これからも注目していきます。

アートっていいなぁ。今日も心豊かに。

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