アート旅ブログのマチです。
堂本印象さんの抽象作品は鑑賞したことがあったのですが、美術館自体がとても魅力的だと知って訪ねてみることにしました。
京都府立堂本印象美術館の様子と基本情報などをお伝えします。
最後までお付き合いください。

京都府立堂本印象美術館

建築について
京都府立堂本印象美術館は1966年に京都 北区に設立されました。
まず目を惹くのは外壁に施された独特のデザイン。
レリーフと有機的な曲線で装飾された白い壁はそれ自体が作品でその存在感に圧倒されます。
独特な外観の意匠から内装、家具いたるまで印象さん自身がデザインしています。

美術館の白い壁はキャンパスのようでその上に石や木などの素材を使ってモチーフを描いているように感じます。
1991年に建物と作品が京都府に寄贈されて、京都府立堂本印象美術館として開館しました。
2018年にはレリーフや外壁の改修工事があり、美術館は2025年にアトリエとともに登録有形文化財に登録されました。
鍛金技法の銅版張り付けた大きな柱。

ロッカー前には現代アート作家の作品。


壁のレリーフやデザインの意匠は植物の一部のようにも見えてとても凝ったものになっている。

いよいよ入館。
いつも入館するまでに時間がかかってしまう。
正面玄関のガラス戸の絵にはひとうひとつタイトルがついていて、堂本印象さんのこだわりが感じられます。
にぎやかだけれど全てが調和しています。

特別企画展 モダンなときめき 智積院襖絵の魅力

「蒸気船」
大きなスカートのふくらみに小さい傘
羽のついた帽子にパイプのけむり。
船旅かクルージングか心おどらせる船へのあこがれ、ときめきを感じます。


「聖歌」
下から上へちりばめられた音符やパステルカラーが心地よい。

「温雅な囁き」
具象のような抽象絵画。

「楽園」ステンドグラス ミニチュア
印象さんは、昭和30年 福井地方裁判所のエントランスホールを飾るステンドグラスを完成させました。
高さ7m、幅3mの巨大な作品を軽くするため、日本で初めてアクリル樹脂を使用しました。
1/3の縮小サイズのものを展示しています。
紫を基調に寒色系の色合いが素敵です。

「婦女喫茶図」
智積院の襖絵:昭和33年依頼を受けて制作した作品で、野点をする現代女性という寺院の襖絵としては型破りなモチーフを描いた斬新な試みです。
新しい表現を目指しそうと果敢に挑戦を続けたことが伝わってきます。
実物はサントリー美術館でも見ているのですが、実際に襖絵が置かれている 高知県竹林寺を訪ねてみようと思います。
こうやってアートは次の旅につながります。


「晴空映水」
パステル調の色彩の取り合わせが素敵な作品です。

「寿松図」
松を一つのデザインととらえて描いていったのか、樹木のバランスも絶妙。

「寿竹図」


「黒い卓子の静物」
テーブルに並んだものは豪華で大家族で生活した様子、印象さんの生活ぶりがわかる作品です。
染色にも精通したことがわかります。



屋外の様子
椅子の背もたれも一つ一つ異なるデザインがされていて豊かな表情を見せています。

保存された「アトリエ」

窓枠の意匠も凝っています。


美術館そのものが作品になっています。

自動販売機のデザインも印象さん。

作家さんの思いのつまった素晴らしい美術館でした。
基本情報
会期:2026年1月20日~3月22日
開館時間:9:30~17:00
休館日:月曜日(月曜日は祭日の場合は翌日)
入館料:一般 800円
アクセス
住所:京都市北区上柳町26-3
京都市バス JRバス 「立命館大学前」下車すぐ
京都市バス JRバス 「わら天神前」下車徒歩10分
千總ギャラリー
ギャラリー作品も鑑賞したくて、和装の老舗「千總」へ向かいました。


ギャラリー2 松平莉奈 個展
「無縫の天地」
松平さんの作品を通じて、無限に展開する風景のなかに誘われる展示です。


着物の模様に着想を得てこの企画を考えたそうです。
くりかえりのパターンに注目しまています。


画面という制約から解き放され空間を俯瞰する視点でとらえています。

よく見ると天使のような何かが飛んでいます。物語を想像しながら、見入ってしまいました。

まとめ
型にはまらない独自の方法で表現している作品をたくさん鑑賞した京都でした。
伝統も革新も共存して刺激しあっている街は魅力的です。
京都、奥が深いです。
アートっていいなぁ。今日も心豊かに。
