UESHIMA MUSEUM

植島美術館 マチ
植島美術館

アート旅ブログのマチです.

2回目のUESHIMA MUSEUM。アートの先輩がご招待を受けたそうで便乗されていただくことになった。
美術館のオーナーは、実業家・投資家でもある植島幹九郎氏で自身のコレクションを公開するために美術館を設立した。
美術館は渋谷教育学園の敷地内に併設されている。
植島氏は一流作家から若手の作家まで幅広く魅力的な作品を収集している。

展覧会

「創造的な出会いのためのテーマ別展示」第2回コレクション展

2回の常設展示以外を長谷川裕子氏のキューレーションで刷新している。
B1 宇宙と重力
1F 都市とポップ
2F ゲルハルト・リヒターとジェームズ・タレル
3F 幾何と内省のコンポジションー常温の抽象
4F ナラティヴと色彩のアウラ
5F 物質と感情のエンタングルメント

まずは、長谷川裕子氏の解説で4階の展示から

アフリカ作家を含む多様な国籍のアーティストの歴史的な語り(ナラティヴ)が展開されている。
色鮮やかで大胆な構図が魅力的。

長谷川裕子氏によると、色彩に注目して具象と抽象の絵画を並べて展示している。
展示としては、滅多に見られない光景。
とても新鮮に感じた。

歴史的背景も描かれている。
aliveの文字が反転している。

色彩を取り出している。

この作品はヤン・ファン・エイクの元絵があって、それに基づいて描かれている。
枠のような門のような構図がマッチしている。
色鮮やかでパワーのある作品。

女性の頭部を拡大すると鮮やかな幾何学模様が見える。

画中画として、マティスの「ダンス」が描かれている。
階段を上がる動作とリンクしていて面白い。

拡大すると、生物としての花が生き物であることが強調して見える。
少しグロテスクなような。

加藤泉ワールド。
展覧会の前日にベルベットの赤いカーテンを調達して背景にしつらえている。
キュレーター長谷川裕子氏のセンスが光る。

♡ではない、ジャン・ミシェル・オトニエル「Pink Lotus」
浮遊感がとても良い。
オトニエル作品になくてはならない素材はムラーノガラスだ。
ビーズ装飾のように連鎖する球形ガラスを用いた作品が数々ある。
日本ではハートの形の「Kokoro」シリーズが設置されている。

マーク・クイン「Thick Pink Nervous Breakdown」
人が目を背けがちな問題を表面化し議論を促していく作家だ。

オトニエル「Oracle」 ピカピカピンクのれんがのような作品が可愛い。

ジョンレノンとオノ・ヨーコ

水戸部七絵「remember love」
ジョンレノン&オノ・ヨーコ
あまりの絵の具の量に崩れてしまわないか心配してしまう。
ベッドを縦置きするのがキュレーター長谷川氏の発想。
友人は帰り際に水戸部さんに声をかけられていた。アート界で有名人。

階段の踊り場にも作品が展示されている。
杉本博司の写真 建物を撮った作品。

Sputniko! スプツニ子!「幸せの四葉のクローバーを探すドローン」
デジタルアート

窓の隣に作品を設置した理由を聞いてみたくなった。

アンセルム・ライル

ライアン・ガンダー
「On slow Obliteration ,or How are you still hungry」
オセロのように両面が異なる色の丸いドットがアルゴリズムに沿って回転することで、雨だれがおちていくようなアニメーションを作り出している。
時間的現象を感じる作品。
いつまでも見入ってしまう。

トレーシー・エミン「It’s what I’d like to be」
これぞ私のないりたい姿という意味。
本当にそれが真意だったのだろうか。
エミンは自己表出が激しい作家だが、この作品はソフトな部類に入る。
ブルーネオンの光に浮かび上がる小鹿は可愛らしい。
エミンは工業的造形美を追求したダン・フレイヴィンやジョセフ・コスースとは違い、ネオンアートに感情表現を持ち込んだ作家だ。

草間彌生作品

奈良美智 「NO Nukes」

左:ダミアン・ハースト「Butterfly Spin Painting」
スピニングマシーンに紙を取り付け、回転する紙に絵の具を注ぎ込み遠心力で描いている。
蝶の羽を多数配した作品。とても美しい。蝶は生と死を感じさせるモチーフのようだ。

真ん中に置かれたスカルは
山口歴「TELEXISTENCE」山口歴は現代美術家の松山智一氏のもとで修業した経歴がある。

田島美加作品

バンクシー

アンディー・ウォーホル

ガイヤへのまなざし

名和晃平「PixCell Deer#40」
無数のビーズによって覆いつくされた動物のはく製やオブジェを制作している。
このシリーズは現代アートの範疇を超えて非接触の彫刻と呼ばれている。
作家の手による直接的な接触がなされていない。
ライティングによって映し出される影もアート。

ライアン・ガンダー「The Squatters」(不法占拠者たち)8匹の猫のうちのひとつ。
美術品を展示するために用意された台座の上で我が物顔で横たわり、安らかな寝息をたてている。
「Tiger」と名付けられた虎猫ちゃん。
アニマトルニクスという技法が使われていて生きている猫のように呼吸する様が再現されている。
思わず触りたくなるほどのリアリティ。
近くには美術館スタッフさんがにこやかに猫のお守りをしている。

ゲルハルト・リヒター アブストラクトペインティング
スキージで作り出される色彩が美しい。

オラファー・エリアソン「Eye see you」
エネルギーの象徴である太陽を疑似的に表現した作品。ひかりに制限を加えることで共感を促す。
この作品の前に立った人は皆色の差異を喪失して平等になる。
植島美術館の展示室に合わせて鏡を設置して無限の増幅する光のインスタレーションを展開している。

長谷川裕子氏のキュレーションで階層ごとにコンセプトがあり、テーマに沿って作品が展示されているのがとても魅力的だった。
個人のコレクションを惜しげもなく公開してくれることに改めて感謝の気持ちをもったマチだった。

アクセス

東京都渋谷区渋谷1-21-18 渋谷教育学園 植島タワー
JR・東急東横線 渋谷駅から徒歩5分

草月会館

初代家元勅使河原蒼風によって創流されたいけばな草月流の総本部。

建築設計は日本の近代建築をけん引した丹下健三。1977年竣工。
神奈川県の横浜美術館の設計でもお馴染みの建築家だ。
総ミラーガラスの建物、竣工当時モダンな建築として注目されたのではないかと思う。
上空から見ると、台形をなしているそうだ。

館内に入って目に飛び込むのは、イサム・ノグチによる石庭「天国」。
枯山水の庭園を想像するが実際に水が流れている。

草月会館
草月会館

いたるところに水路がしつらえられている。
石段を一段一段上がっていくと見える景色が変化していく。
赤坂御所の木々が館内に映り込み緑の美しさを添えている。

蒼風氏のよる「書」もアート作品として存在感を放っている。
天窓に自然光と間接照明によって柔らかな光の空間が作り出されている。
まさに、丹下健三とイサム・ノグチのコラボレーションのなせる業。
展示が行われている時に限り無料開放される。
貴重な機会に訪れることができて本当によかった。

中二階の談話室には、建築家でありデザイナーのエーロ・サーリネンの「チューリップ・チェア」とラウンドテーブルが置かれているそうだ。現在設置されているものは竣工当時のものだそうでとても貴重だ。
今度訪れた時にしっかり鑑賞してきたいと思う。

☆アクセス

アクセス

アートっていいなぁ。今日も心豊かに。

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