アート旅ブログのマチです。
瀬戸内芸術祭や美術館、都内各所で作品が展示されている作家 名和晃平さん。
今回は写真や雑誌、布などに直接糸を縫いつけるミクストメディアの作品を制作している清川あさみさんとのコラボレーション。
どんな作品が見られるのかワクワクしながら、ポーラミュージアム アネックスを訪れました。
展覧会の様子をお伝えしようと思います。
ポーラ銀座
1階 店舗 ポーラ銀座
店舗の1階部分はポーラの全ラインナップ化粧品やスキンケア・メイク商品がそろっていて、実際に試してみたり、購入したりすることができます。

そんな空間は妹島和世さんによりリニューアルされて、不完全な対称性をもつ七角形の柱があるシンボリックな空間に生まれ変わりました。
店舗入ってすぐ特徴的な名和さんの立体作品が見えます。

近づいてよく見ると、植物に刺繍が施されています。
糸やビーズがアクセントになって、細かい部分にも注目したくなります。

真ん中には「Pixdell-Deer#72」

堂々たる鹿ちゃんの姿。
名和晃平さんはセル(細胞・粒)という概念を機軸に創作を続けています。
植島美術館の作品や紀尾井町のパブリックワークもとても素敵です。
大小のピクセルに覆いつくされる鹿ちゃん、ちょっと悲し気に見える?


奥のメイクブースの近くには、清川あさみさんの作品。
「Serendipity」
作品に近づいてよーーく見ると、キティちゃんが!
清川あさみさんの作品を初めて鑑賞したのは、天王洲のMAKIギャラリーだったと記憶している。
淡路島生まれで東京を拠点に活動する作家さん。
書物、布などに刺繍を施す独自の表現を出発点に「見えないものを可視化すること」をテーマに作品を制作しています。

使われている糸の色合いがニュアンスを醸しだしていてとても素敵。
グラデーションを生み出す糸が美しい。
「9月16日」
こちらも、清川あさみ作品。

「Bio Active Garden(Ginza)」
バンビとオブジェ。
どんな感触か触ってみたくなる。

動物の表情が優しげ。

スニーカーからなぞのロボット。


3階 ポーラ銀座 アネックス
Invisible Garden
エレベーターで3階に移動します。
美意識の高そうな若者が足を運んでいました。

「Pixdell-Our New World」
まず目を惹く作品。1310×9010の大型作品。
風景や生成AI画像の断片を用いて清川さんが構成した画面を名和さんが透明のセルによって覆うことでできる世界。
イメージは分割と統合を繰り返しながら揺らめく。
離れたり近づいたりして色、揺らぎ、イメージを楽しむ。



”庭とは、完成された風景ではなく、世界を人々が出会うなかで生成される感覚的な場です。
作品と空間の共鳴を通じて、鑑賞者一人ひとりの心にそれぞれ「みえないにわ」をゆっくり育みます。”
二人展パンフレットより

「無題」
蝶が飛び交う夢の中のイメージを感じました。
糸が光って美しい。

「Serendipity(Echo)」

「変身」
カフカの著書に刺繡している作品。
巨大な毒虫が現れるシーン。
毒虫がサワサワと動く感じがとてもよく伝わってくる。

「Metamorphosis Garden(full bloom)」
真ん中に白い鹿ちゃん。
白く静かな庭。ひっそりと満開をむかえる花々なのか。

「Pixdell-Random(Our New World)」

角度をつけると、色彩が失われる。

「Serendipity(Diverge)」
よく見ると人物画描かれています。

「9月13日」
この日の出来事を表しているのかな。
エピソードを聴いてみたくなります。

「9月14日」
薄いレースの向こう側にだれかの気配がします。

基本情報
会期:9月16日から11月8日まで。
開館時間:11:00~19:00
休館日:会期中 無休
入館料:無料
アクセス:東京メトロ有楽町線「銀座一丁目駅」7番出口からすぐ
東京メトロ銀座線・丸の内線・日比谷線「銀座駅」A9番出口から6分
JR線「有楽町駅」から5分

まとめ
情報が絶えず流動して、現実と仮想、自然と人工の境界を定義しきれない現代。有形、無形のさまざまなものたちが生息する風景として「にわ」を描いた作品群。
生で鑑賞して感じ取って、楽しめました。
ただ美しいだけでないアートが好き。
若き作家さんの活動が楽しみです。
アートっていいなぁ。今日も心豊かに。
☆前回のポーラミュージアムアネックスはコチラに掲載しています。
