アート旅ブログのマチです。
ここ2,3年追いかけ続けている内藤廣建築。
マチにとって最終作品となる高知県立牧野植物園へ行ってきました。
映像で見たことがあるけれど、現地に行ってみて本当に良かった!
正直な感想です。
高知県立牧野植物園の最新の様子と基本情報などをお伝えします。
最後までどうかお付き合いください。
高知県立牧野植物園
正門
「牧野植物園前」バス停でバスを降りてすぐから、内藤廣先生の本気モードが漂っていてテンションが上がります。
一人旅だとこういう時に共感しあうことができない。
一人旅の残念ポイント。
鬱蒼とした緑の木々に覆われて建物は全く見えません。

まさに五月晴れ。植物園に来るにはうってつけの日。

園内は8ヘクタール(東京ドーム2個分)の広さがあります。
体力と相談しながら、回るコースを決めます。
はじめてのモデルコースで全長1.5㎞。ゆっくり歩いて2時間、このコースをたどりました。
モデルコースは正門から入って中門から退園するコースでゆるやかな下り坂が続き比較的歩きやすい。

土佐の植物生態園
土佐の豊かな自然を再現しています。

「咲いてます」カードに従って身をかがめて、小さな植物を探します。
建築目当てだけれど、見始めたら植物も真剣に観察したくなります。

可憐な花々。接写!

牧野富太郎記念館 本館
内藤廣先生の建築が見えてきた。
ボルテージ最高潮。
「植物園を造るなら五台山がええ」
牧野先生のこの一言で四国霊場第三十一番札所 五台山竹林寺の「南の坊」跡の周辺を譲り受けて、植物園は1958年に開園しました。

「自然と人間の共生」がテーマで、周辺の樹木に溶け込むような有機的なデザインが特徴です。
建物の高さを周囲の木々より低く抑え調和がはかられています。

大屋根には高知県産の杉の集合材が使われています。
台風などの強風や豪雨に耐え、五台山の風を受け流すように3次元曲線を描いています。
美しく、機能的。

中庭とランドスケープのデザインは造園設計の稲田純一氏が担当しました。
中庭をぐるりと囲むように設計された庇の下は外に開かれていてとても気持ちが良い。

朝ドラ「らんまん」は見ていなかったけれど、牧野先生の人柄が伝わってくるような写真。
好きでこだわれるものを持っているというのは本当に”強み”だと思う。

大きな窓が中庭に面して設置されているので本館内も明るい日差しが降り注ぎます。

特徴的な中庭。床は集合材が敷きつめられていて歩き心地もよいのです。

高知の強い日差しを遮り風雨をしのぐために民家の工法、「深い庇」が取り入れられています。

次はどんなエリアが広がっているのかワクワクしながら歩きます。

本館と展示館は意図的に離れていて、長い渡り廊下で結ばれています。
自然の中を散策しながら移動する試みです。

こんこん山広場
草原植物やツツジなど鑑賞できます。



高知の山々を一望。
お天気もよく最高の景色です。

「手ざわりコーナー」では、植物に触れて触り心地をくらべることができます。
ざらざら、ふわふわ、ギザギザ、と触感がかなり違います。
「匂いをかぐコーナー」では、レモングラスなどハーブをちぎって匂いをかげます。
爽やかな匂いに癒される~。

竹林寺につながっているのでお遍路さん何人かとすれ違いました。

「バイカオウレン」は牧野先生お気に入りの植物で、草丈5~10センチの小さく可憐な白い花を咲かせます。
牧野植物園のロゴマークにもなっています。


牧野富太郎記念館 展示館 「ボタニカルアートの響き」
企画展示も行われていました。
国内外のボタニカルアートの作品が多数展示されています。



中庭の水盤彫刻「感覚細胞」のデザインは美術家の田窪恭治氏が制作しました。
周りの風景や空を映し出しています。

雨どいからの雨水を植物にダイレクトに注ぐ工夫がされています。
サスティナビリティ。

図書スペース
こちらでは植物の図鑑や専門書、植物学の入門書などを閲覧できます。


常設展示室
常設展示室では、牧野先生の生涯や蔵書、オリジナルの映像を上映するシアターも併設されています。
和紙のランプシェードは和紙工芸家 梼原在住の ロギール・アウテンボーガルトさんの作品です。


牧野先生の書斎が再現されています。

連絡道
道路周辺にはツル科の植物や水辺に生息する植物をたくさん見ることができます。
黄色い小さな花は「ヒエコウホネ」

「トビカズラ」
国の「天然記念物」に指定されています。
紫の実は細かく鋭い毛が生えていて、触ると刺さり危険です!!
なかなか開花しないので、開花する時には「世に異変が起きる。」と、恐れられているそうです。


もこもこ三角で可愛い木。

南園
開園50周年を記念して造園した回遊式水景庭園。
サクラ、花菖蒲、ハスなどが四季折々楽しめます。

温室
熱帯さながらの温室では、国内外から集められた貴重な植物や色鮮やかな熱帯花木など一年中見ることができます。

「みどりの塔」
天窓が開いていて、高さ9mの洞窟をイメージした塔です。
外光がやさしく降り注ぎます。


「オオオニバス」の葉の裏側を観察することもできます。
葉脈がすけてきれいに見えます。

「オオオニバス」
上からみたところ。

お花のアーチ。

植物研究交流センター
1階は実験室や生薬を収蔵した標本庫などを見学できるエリアがあります。
3階はミュージアムショップとレストランがあります。
香りのグッズやトートバッグ、お菓子など品ぞろえ豊富。

景色を眺めながらランチやカフェができます。

ミュージアムショップ
中門から正門にもどって、コチラは本館のミュージアムショップ。
ポストカードや香りのグッズはこちらでも販売しています。
奥はちょっといしたカフェスペースでアイス、コーヒーなどがあります。

基本情報
開館時間;9:00~17:00
休園日:年末年始
入館料:一般 850円 (高校生以下無料)、団体 750円 MY遊バスの割引あり
アクセス
☆車で
・はりまや橋から20分
・高知自動車道「高知IC」から20分
・高知空港から25分
☆公共交通機関(バス)
JR高知駅から周遊観光バス「MY遊バス」で30分
五台山券 1000円 桂浜券 1500円 途中乗り降り自由で路面電車とさでんにも乗車できます。
一日乗車券は車内で購入可能。
*とさでん交通(路面電車、バス)JRでは、Suica、ICOCAなど全国相互利用可能な交通系ICカードが利用できないので要注意。
一部空港連結バスでは、クレジットカードやスマホのタッチ決済が導入されています。

まとめ
内藤廣先生、全力投球の渾身作品を鑑賞しました。
建てられた時だけではなく、経年変化し周りの環境に同化していくことを想定して設計されていることがとてもよく伝わってきた牧野植物園でした。
植物園を訪れるお客さん、植物園のスタッフ、五台山地区の動植物で作りあげる作品のような印象をもちました。
素敵な建築でした。本物を鑑賞できてよかったです。
可能な限り現地を訪れる。
これからも続けたいと思います。
アートっていいなぁ。今日も心豊かに。
<高知のアート旅>
日程
1日目
・高知駅
・はりやま橋
・よさこい情報館
・高知県立牧野植物園
・竹林寺
・桂浜
2日目
・高知県立美術館
・ひろめ市場
・高知県立歴史博物館(高知城)
・オーテピア高知図書館


新もの 徳用あおさのり80g 40g×2袋 鹿児島県 東町 大容量 乾燥 青さ海苔 アオサ海苔 味噌汁の具

