サイトスペシフィックアート byドナルド・ジャッド

国内アート

アート旅ブログのマチです。

現代アート デビューしてからかれこれ、8年目。

見たいものがたくさんあって目移りしていた時期が過ぎて最近は落ち着いてじっくり作品を見ることができるようになりました。

自分の好きなアートの種類もわかってきて、日々の鑑賞が深まってきてる気がします。

ドナルド・ジャッドの作品は国内外の展覧会で一つ、二つと展覧会の出品作品の一部として見ることは何回もあったのですが、今回のように個展を見るのは初めて。

ワタリウムでのジャッド展、わくわくして向かいました。

「ジャッド/マファ 展」について、お伝えします。

最後までお付き合いください。

ワタリウム美術館

建築として

ワタリウム美術館は1990年に開館した現代アートを中心に、建築、写真、デザインなどの企画展を行う私設美術館です。

スイスの建築家 マリオ・ポッタが設計した石材とコンクリートの横縞が特徴的な建物です。

積木を積むように直線と曲線のパーツを巧みに組み合わせて、独特の外観を作りあげています。

WATARIUMのロゴとその上のえんじ色の窓がとてもシックで洗練された雰囲気をだしているように感じます。

3650立方メートルの狭小三角地に地上5階、地下1階の建物です。

エッジ部分もカッコイイ。

企画展 ジャッド/マーファ展

ドナルド・ジャッドは(1928~1994年)1960年代アメリカのミニマルアートの代表的アーティストとして活躍しました。

今展では、1950年代に制作された初期の立体作品に加えて、テキサス州マーファに残した空間について、ドローイング、図面、映像を資料を通して紹介しています。

3層の分かれている会場は館内のエレベーターで移動し下から鑑賞していく。

ジャッド作品の移り変わりがわかるような展示になっています。

「無題」(公益財団法人大原芸術財団 大原美術館蔵)
メッキした鉄板

まさにインスタレーション。

作品の置かれた空間そのものがカッコイイ。

作品の材質、色、形の組み合わせが絶妙。

「ウェルフェア・アイランド」

色面とかたちでとらえた作品。

黄色、緑、白などに強烈な黒!

どこかの建物、風景なのだろうか?

「無題」

さらに抽象的な作品になっている。

左:「無題」(静岡県立美術館蔵)
右:「無題」アルミニウムに塗装

これが見たかった!

吹き抜け空間に置かれた10個のボックスが連なる作品と赤い棚のような作品。

マリオ・ポッタがつくりだした展示室にぴったりと常設展示されているかのような自然さで置かれています。

ぜいたくな空間でいろいろな角度から作品を眺めます。

相当長い時間が経過していました。

「無題」キャンパスに油彩

「無題」(ジャッド財団所蔵)

ドナルド・ジャッドは赤という色にこだわりをもっていたようです。

しっくりくる色を求めて、試行錯誤を重ねて。

人の影のように見える。

「無題」(鹿児島県霧島アートの森蔵)
アルミニウムに塗装

色彩は興味の対象であり、その扱いに頭を悩ませていたようです。

「無題」(静岡県立美術館蔵)
黒のアノダイズド・アルミニウム・ブロンズ色のプレキシグラス(10ユニット)

はじめの3次元作品のひとつは、失敗した絵画のキャンパス地を利用して、それを折り返そうとしたが、うまく平面に折り返せなかったところから始まったと、ドナルド・ジャッドは語っています。

この日は雨だったので、展示室の上の天窓からは自然光がほのかに入りこんでいました。

ライトが当たり、つくられる影も美しい。

スプリング通り101番地、ニューヨーク

20世紀を代表するアーティストとして知られるドナルド・ジャッドは、美術と哲学を学んだあと、ニューヨークを拠点に自らのキャリアを始めました。

この場所は、当時のドナルド・ジャッドの住まい兼アトリエでした。

1970年代にはニューヨークを離れ、メキシコに近いテキサス州マーファに移り活動を続けました。

エレベーターを使わず、あえて非常階段で上下してみる。

マリオ・ポッタの建築の工夫が感じとれます。

わずかな隙間から見える近隣の風景も違う視点で見られる。

「無題」紙にRALカラーチャートの色見本と鉛筆

「私は作品で使用される素材そのものに興味があり、その素材を表現することに興味がある。」と、語っています。

絶妙な色の取り合わせ。

なかなか気に入った家具がなく、自作したそうです。

「無題」アノダイズド・アルミニウム、黄色に透明な琥珀色のプレキシグラス

琥珀色と赤の組み合わせが心地よい。

「無題」ステンレス鋼に青のプレキシグラス

「意図していようがいまいが空間というのは生じてしまうものであり、意識していようがいまいが空間の意味というものは生じるものなので、ニュートラルな空間など存在しないのだ。」byドナルド・ジャッド

ジャッドは自分の住処と作品の設置場所を求め、アメリカ南西部やメキシコを旅し、テキサス州マーファを発見しました。

1973年から建物の購入を始めました。マーファで所有していた建築物は、そのほとんどが既存の構造物を利用したリノベーション作品であり、現在は2つの財団によって管理されています。
(ジャッド財団とチナティ財団)

チナティ財団は展示空間として設計された建物を管理しています。(米軍の訓練施設ラッセル基地を再利用していて、ダン・フレイヴィン、イリヤ・カバコフなどのパーマネントインスタレーションも展示されています。)

展示を「その場限りのパフォーマンスにしてはならない。」という、ドナルド・ジャッドの言葉が印象的でした。

できることなら、マーファを訪れたい。

「現地に行ってみたいです。」と、館長さんのご子息に話してみたところ、「気候の良い時に現地ツアーを企画しています。」と、答えが返ってきました。

夢はかなうか?

そんな気にさせられる素晴らしい展覧会でした。

マリオ・ポッタ&ドナルド・ジャッドの共演、ブラボー。

地下スペース

昔のゲーム機が展示されていて実際に遊んでよいみたいです。

懐かしいスーパーファミコン。

階段を地下に向かって降りて。

アートカフェ

お菓子を食べながら一息つけます。

ライブラリー

アートに関する書物が豊富。

アート好きにはたまらない。

素晴らしいアート空間に身を置くことができました。

基本情報

住所:東京都渋谷区神宮前3-7-6

会期:2026年2月15日~7月12日(会期延長)

開館時間:11:00~19:00(水曜日は21:00まで)

休館日:月曜日(祝日の場合は開館)

料金:大人 1500円 学生 1300円 小中学生 500円

アクセス

東京メトロ「外苑前駅」3番出口より徒歩5~8分

マホ・クボタ ギャラリー

スティーブン・ウォン・チュンヘイ展

See you in future/ never met before

近隣のギャラリーへ立ち寄りました。

いつもアートフェアでジュリアン・オピーの素敵な作品を見せてくれる マホ・クボタ ギャラリー。

今展はスティーブン・ウォン・チュンヘイの個展です。

スティーブン・ウォン・チュンヘイは香港を拠点に活動する現代アート作家です。

実在の風景と仮想空間を融合されています。

例えば香港の現代美術館であるM+が描き込まれた作品があります。

身体的記憶と想像力を多層的な視点で描く作品を制作しています。

日本的な要素を取り入れ屏風に仕立てています。

細かい部分を鑑賞する楽しみがあります。

ワタリウム界隈 ランチ

美術館の目の前のヴィーガンレストラン。

野菜がとびきり美味しかった。

メインデッシュのソイミートのハンバーグもヘルシー。

お値段もリーズナブルでお財布にも優しかったです。

まとめ

今回のドナルド・ジャッド展覧会は作品そのものと作品が置かれた空間が作用しあって、新たな芸術を作りあげる場を鑑賞することができました。

どの場に展示されるかで作品の見え方は変化すると実感した日でした。

ワタリウム美術館のドナルド・ジャッド展 想像をはるかに超えた素晴らしい空間でした!

アートっていいなぁ。今日も心豊かに。

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