SPRING わきあがる鼓動 ポーラ美術館

国内アート

アート旅ブログのマチです。

定期的に訪れているポーラ美術館。

企画展とコレクション作品に惹かれて再訪しました。

企画展 「SPRING わきあがる鼓動」について、展示作品と美術館の基本情報などをお伝えします。

最後までお付き合いください。

ポーラ美術館

アプローチ

niu 「しあわせな犬」「POLLEN」

下鴨神社の蹴鞠の神事からインスピレーションをうけて制作した作品。

蹴鞠をする犬たち、楽しそうに跳ねている。

ケリス・ウィン・エヴァンス 「眼科医の証人による」

吹き抜けスペースにぴったりの作品。

洗練された雰囲気がとても素敵です。

企画展 「SPRING わきあがる鼓動」

最初の展示室でくぎづけになってしまいました!

白い布が軽やかに浮遊しています。

大巻伸嗣 「Liminal Air Space‐Time」

「箱根の自然と美術の共生」がコンセプトの今作。

箱根の緑豊かな森を背景に鑑賞するインスタレーション作品に時を忘れ見入ってしまいます。

外国のゲストは「Marvelous!」と感動の言葉を発していました。

日本人として誇らしい気持ちになります。

絶えず形を変えて大地を動かすエネルギーのようなものを感じます。

箱根と湯治文化

江戸時代になって、湯本・塔ノ沢・宮ノ下・堂ヶ島・底倉・木賀・芦ノ湯の「箱根七湯」が成立し、病気の治療のため庶民が活用し始めたそうです。

当時から人々は観光と湯治目的で旅をしていたようです。

渡辺文三郎「富士遠望」

杉本博司「富士図屏風、大観山」

大観山の展望台から撮影された作品。
街の灯りが灯る直前の、夕陽で湖面が輝く瞬間の風景を連写して制作されています。

姫路市立美術館では杉本博司氏作「安土城図屏風 想像屏風風姫路城図」を思い出しました。

倉敷・姫路アート旅 に掲載しています。

アルフレッド・イースト「富士山」

富士山はどんな構図でも絵になります。リフレクションも絵に深みを与えているように思います。

イケムラレイコ「Hiroshige series」

歌川広重との対話を経て、不思議な生き物や精霊が生息する山あいの湖畔を描いています。

パステルの色遣いが優しく抒情的な雰囲気を醸しだしています。

イケムラレイコ「始原Ⅰ」

テンペラ画

鑑賞者に想いを促すような作品。

淡い色の重なりが心地よい。

丸山直文「水を蹴る・仙石原(そこでは)」

丸山直文さんは箱根の仙石原を取材して光と色彩で風景を描いています。

素のコットン布にそのまま絵の具をしみ込ませるステイニングという手法を用いて作品を制作しています。

独特の淡いぼんやりとした画面をつくりだしています。

丸山直文「水を蹴る・仙石原(あたりに)」

優しい配色がよい。

小川待子「月のかけら 25ーP」

陶芸家小川待子さんは土、ガラスといった素材と自然の力に向き合っています。

陶とガラスを組み合わせ、調整と冷却を重ねながら生み出された立体作品を制作しています。

小川待子「Water Disc」

パット・ステア「ウォーターフォール・オブ・エイシェント・ゴースツ」

絵の具をキャンパスに流し重力にゆだねることで偶然できあがる形から作品を制作しています。

ペリクリ・ファッツィーニ「踊り子」

クロード・モネ「サン=ラザール駅の線路」

印象派の巨匠モネ。旅立ちをモチーフに作品を描いています。

クロード・モネ「散歩」

クロード・モネ「セーヌ河の日没、冬」

水辺の描き方が秀逸。

クロード・モネ「睡蓮の池」

うつろう光と色彩の揺らぎを表しています。

ジヴェルニーの太鼓橋はモネのお気に入りのモチーフ。

クロード・モネ「国会議事堂、バラ色のシンフォニー」

紫色の濃淡で描く国会議事堂はいつまでも見ていられる美しさ。

クロード・モネ「サテール運河」

ベネチアの風景も描いています。

フィンセント・ファン・ゴッホ「ヴィゲラ運河にかかるグレーズ橋」

物の輪郭の影の部分を赤で描くセンスが素晴らしい。

ポール・ゴーギャン

のどかなタヒチの風景。

ジョルジュ・スーラ「グランカンの干潮」

筆触分割によって描かれる透明感のある絵画が圧倒的。

色彩の科学との出会いがあって実現される世界。

青木美歌「Oac-PG-10 230」

細胞や微生物のようなミクロの世界に注目しています。

オディロン・ルドン「イカロス」

アンゼルム・キーファー「ライン川」

キーファーは、ヨーロッパの大地と歴史に向き合い、歴史や神話をテーマにした作品を制作し続けています。
本作の主題に掲げられている「ライン川」は、キーファーの母国ドイツを象徴する、絶えることなく大地を潤す父なる川です。

油彩や金箔などさまざまな物質がせめぎ合い、大地のように重厚なこの絵画は、過去の負の歴史を乗り越えていく、人類の未来を暗示しているようです。
(展覧会 キャプションを引用)

キーファーの素材の扱い方や重厚な絵画世界を実感したのは昨年の京都二条城「ソラリス」展でのことだと、思い出しました。

アンリ・ルソー「エッフェル塔とトロカデロ宮殿の眺望」

空のグラデーションが美しい。

雲の描き方も好きです。

ルソーはピカソの告げた。
「われわれ二人は、この時代のもっとも偉大な画家なのだよ。君はエジプト的なジャンルにおいて、私は現代的ジャンルにおいて。」
(展覧会 キャプションより引用)

アンリ・ルソー「エデンの園エヴァ」

鬱蒼とした森の植物の細かい描写がまさにルソー。

構図もとても魅力的です。

名和晃平「Pixcell-Deer#72(Aurora)」

2体の鹿は向かい合うように配置されています。

どんなコミュニケーションがうまれているのか想像します。

名和晃平「Pixcell-Deer#74」

なんと、はく製の上に球体のガラスビーズを敷きつめて立体作品を制作しています。

その姿は光輝き、ライトに映し出された影も作品の一部となって鑑賞者は楽しむことができます。

Yamada kazuki 「地に木霊す」

ヤマダカズキは油彩を学びながら、「解像度の低さ」に注目してモザイク手法に転向しました。

細かく砕いた色とりどりの石やガラスを組み合わせて画面を構成する伝統的なモザイクの手法で作品を制作しています。

ひたすら石を割り続けるモザイク制作の行為を森に反響する「こだま」に喩えて、今展のタイトルにしています。

Yamada kazuki「姥ヶ池」

Yamada kazuki「リョウサイ御前とイタチ」

ポーラ美術館 基本情報

会期:2025年12月13日~2026年5月31日

開館時間:9:00~17:00(最終入館16:30)

休館日:会期中 無休

チケット:大人 2200円  大学生・高校生 1700円

HPより引用
HPより引用
HPより引用

☆詳しくはHP参照してください。 ポーラ美術館HP

ガラスの森美術館

遠い昔に訪ねたことがあると思っていたのだけれど、それは幻だったのか、初めての感覚で入館しました。

「ルネ・ラリックにみる日本とフランスの”かわいい”文化交流」

どんな展示なのかわくわくして入ったけれど、写真撮影は入り口の部分だけです。

「いつもは全面撮影禁止ですが、開館30周年を記念して一部撮影OKにしています。」と、スタッフさんの声かけで始まった鑑賞。

確かに形のかわいい香水瓶などたくさん展示されていました。

美術館の扉も重厚な雰囲気。

レストランの隣にはオリエント急行が置かれています。

なんとこのゴージャスな列車の中でカフェが楽しめるのです。

席が空いていればすぐ入れます。

「そして誰もいなくなった。」

体験してみたいです。

ランチはミュージアムレストランで。

マチにしては珍しくステーキをいただきました。

お庭にはシンボルツリーとしてピンクの木蓮が咲いていました。

まとめ

箱根は温泉、観光めぐりに加えてアート鑑賞をするのに最適な場所。

山々や森の囲まれて、じっくりアートに向き合いです。

魅力的な作品が待っていてくれるので、定期的に訪れたくなります。

アートっていいなぁ。今日も心豊かに。

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